親と同居する未婚者率は約7割・中堅女性は増加傾向

2011/03/11 06:46

先の2月21日に掲載した記事【独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる】を皮切りに、【厚生労働省の出生動向基本調査】の最新データの中から独身者(未婚者)を対象とした各種調査項目を基に、結婚に関する考え方、そして現状で問題視されている少子化との関連性について、精査を行い世情動向の確認をしている。今回は調査レポート中から「親と同居する未婚者の割合」についてチェックを入れることにした。

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用いる資料に関する詳細は「独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる」にて解説済み。詳しくはそちらを確認してほしい。

未婚者が同居する状況としては、単に一人暮らしを嫌う場合、金銭的な問題、花嫁修業、家業の手伝いや技術習得、身体的な問題、さらには親や他の兄弟姉妹の介護・看護など、多種多様な状況が想定される。そのような環境区分による調査は今件では行われていないが、年齢階層区分によると、男性はほぼ変わらず一定で7割前後、女性は20代後半をピークにしてそれ以降はやや減少する傾向を見せ、女性全体の平均では7割強という結果が出ている。

↑ 親と同居する未婚者の割合(父母のどちらか一方との同居で条件充足)
↑ 親と同居する未婚者の割合(父母のどちらか一方との同居で条件充足)

女性の方がやや同居率が高いのは、金銭的な問題に加え、女性の一人暮らしのリスキーさを考慮してのものだろう(今件は「独身者」を対象にしていることに注意)。

調査年別に見ると、男性には大きな変化は見られない。一方で女性の場合、20歳未満と30歳代前半において、継続的な変化が確認できる。

↑ 親と同居する未婚者の割合(父母のどちらか一方との同居で条件充足)(女性、調査別の動向、一部年齢階層)
↑ 親と同居する未婚者の割合(父母のどちらか一方との同居で条件充足)(女性、調査別の動向、一部年齢階層)

20歳未満は継続的に減少、30歳代前半は継続的に上昇する傾向が確認できる。前者は大学への進学率の増加と共に、大学入学を機会に一人暮らしをする人が増えたと考えれば納得できる。後者については、やはり結婚のタイミングを逃したか、あるいは再起を図る人の増加によるところだろうか。

ちなみに【一人暮らしの女性の決断? 男女別単身世帯の分譲マンション比率をグラフ化してみる】にもあるが、単身女性のマンション保有率が急上昇するのは30歳後半から。

↑ 男女・年齢階層別・持ち家共同住宅の割合(単身世帯)
↑ 男女・年齢階層別・持ち家共同住宅の割合(単身世帯)(【一人暮らしの女性の決断? 男女別単身世帯の分譲マンション比率をグラフ化してみる】から、再録)

実家に戻るプロセスを踏む、踏まないにしても、30代前半から後半にかけて色々と「決断」を下す独身女性は多そうな雰囲気が、これらのデータから透けて見えてくるというものだ。

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