男性も女性も「同い年」を好む傾向へ

2011/03/06 07:18

先行して掲載した記事【独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる】を第一弾のものとし、【厚生労働省の出生動向基本調査】の内容から独身者(未婚者)を対象とした各種調査項目の部分を基に、結婚に関する考え方や、さらには少子化との関連性についてグラフ化と状況の確認を行い、世情動向の精査をしている。今回は調査レポート中から、「結婚相手の年齢差に関する希望」についてチェックを入れることにした。

スポンサードリンク


調査要項は「独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる」で解説済み。そちらで確認してほしい。

年齢によって多少の差異はあれど、最新データでは9割前後の人が(タイミング・意思の強さの度合いを別にすれば)結婚をしたいと考えている。

↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

そこで問題となるのは、自分と相手の年齢差。一般的に男性は自分より年下の女性、女性は自分より年上の男性を好む傾向が強く、実際に平均初婚年齢を見ても男性の方が女性より上という結果が出ている。

↑ 平均初婚年齢(歳)
↑ 平均初婚年齢(歳)(【伸びる交際期間・縮む夫婦間年齢差…日本の夫婦事情の推移】から、再録)

それでは未婚者としてはどのくらいの年齢差を望んでいるのだろうか。調査別に男女それぞれにおいて、結婚相手との希望年齢差を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 調査・年齢別に見た、結婚相手との希望年齢差の構成(「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)(男性)
↑ 調査・年齢別に見た、結婚相手との希望年齢差の構成(「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)(男性)

↑ 調査・年齢別に見た、結婚相手との希望年齢差の構成(「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)(女性)
↑ 調査・年齢別に見た、結婚相手との希望年齢差の構成(「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)(女性)

ぱっと見で分かるのは、薄い黄緑の部分、つまり「同い年」を望む人が近年増加傾向にあること。約20年で男性は4倍近く、女性も3倍近くに増加している。また、女性は2005年の時点でやや歯止めがかかった動きがあるものの、全般的には男女とも同い年の相手を希望する人が増えている傾向が分かる。

これは【伸びる交際期間・縮む夫婦間年齢差…日本の夫婦事情の推移】【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる】でも触れているように、婚姻事例における恋愛結婚の比率が増加し、平均交際期間が伸びているのと深い関係がある。「同い年の方が話も合いやすいし仲も良くなりやすい」「単なる友達付き合いから恋愛感情へ」「そして結婚」というプロセスを踏むと考えれば、今件の「同い年を好む」、そして「夫婦間の年齢差が縮まる」「婚姻前の交際期間が伸びる」もすべて説明がつく。

今項目で各年の男女別の希望年齢における平均値を算出し、折れ線グラフにしても、両者の値が少しずつ近づきつつあるのが分かる。

↑ 調査・年齢別に見た、結婚相手との希望年齢差の構成(「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)(平均値)
↑ 調査・年齢別に見た、結婚相手との希望年齢差の構成(「いずれ結婚するつもり」と回答した人対象)(平均値)

女性が直近データでやや離れる傾向を見せたのは、上にあるように「歯止め」と思われる。あるいは今後公開される2010年のデータ次第で「単なる気まぐれ」「イレギュラー的なもの」か否かがはっきりするだろう。いずれにしても、時々耳にする「友達関係のような夫婦」が理想形とされる傾向が見えてくる。



余談になるが、男性で「自分より年上の女性」、女性で「自分より年下の男性」を望む人は1割足らず。男性は漸次増加しているが、女性は最新データで減少に転じている。

趣味趣向が多様化したということなのか。それともいずれの場合でも結婚すれば女性が年上の環境になるので、母性本能が強く働く(求める)動きがあるということなのだろうか。興味は尽きないところだが、今調査結果だけではそれ以上の追及は不可能なようだ。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー