20代後半から30代前半で1/4は「まだ」…独身者の性体験済み率、増加傾向から停滞のきざし

2011/03/04 19:30

2011年2月21日に掲載した記事【独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる】を第一弾として、【厚生労働省の出生動向基本調査】で公開されている、独身者(未婚者)を対象とした各種調査項目をベースとして、結婚に関する考え方、さらにはそれと関連性の高い少子化問題についてグラフ化し、世情動向の確認をしている。今回は調査レポート中から、「未婚者の性体験の有無」についてチェックを入れることにした。

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用いる資料の詳細は先行する記事「独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる」にある通り。詳しくはそちらで確認のこと。

年齢によって多少の差異はあれど、最新データでは9割前後の人が(タイミング・意思の強さの度合いを別にすれば)結婚をしたいと考えている。

↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

一方性交渉については道徳観念の違いから「結婚するまでは一切しない」から、「恋愛関係を問わずに」まで、多種多様な考え方・対応の仕方がある。また【いわゆる「未婚の母」による出生率をグラフ化してみる】でも触れているが、いわゆる「未婚の母」と性交渉との関係、そして行為が恋愛感情の表現の一種という考え方もあり、一概に「未婚だから性経験が無いのが普通」とは言い切れない。

今調査では各年齢層別に「これまでに異性と性交渉を持ったことがあるか」という設問をしており、「ない」「ある」のいずれかで答えてもらっている(回答時に適切な回答をしなかった「不詳」扱いも答えの比率区分には存在する)。直近の2005年における回答結果は次の通り。

↑ 未婚者の性体験構成比(2005年)
↑ 未婚者の性体験構成比(2005年)

20歳未満は6割が未体験、3割強が経験済みという結果となっている。また、同世代の男女で見ると、男性の方がやや未体験者の率が低い。

年齢階層別で見ると、二十歳を過ぎると体験者の割合はグンと増え、未体験者との立場が逆転する。しかし30歳台に入ると男女とも多少ながら未体験者が数字を戻し、体験者の数が減る。これは該当年齢層全体にではなく、「未婚者」に聞いたためであり、異性との巡り合わせがうまく行かなかった人が残ってしまうのが原因(異性との「交渉」に大らかな人は婚姻のハードルも低いと考えられる)。年齢が上がると共に「不詳」の値が増えていくのも、多分にセンシティブな設問であり、歳が上がるほどその鋭さ・明確な回答はしたくないという想いは増していくから、と考えれば納得もいく。

さて世間一般には若年層・未婚姻者の性交渉への考え方が、昔と比べて今は大らかになりつつあるという話がある。それを裏付ける形となるのが次のグラフ。過去の調査期間別に行われた同じような設問において、「無し」と答えた人、つまり回答時点で性交渉の経験が無い人の回答率をまとめたもの。

↑ 調査別に見た、未婚者の性体験設問で「無し」の回答率(男性)
↑ 調査別に見た、未婚者の性体験設問で「無し」の回答率(男性)

↑ 調査別に見た、未婚者の性体験設問で「無し」の回答率(女性)
↑ 調査別に見た、未婚者の性体験設問で「無し」の回答率(女性)

男女とも調査回数を重ねるにつれ、「無し」の回答率が減少、つまり「性体験あり」(+不詳)が増加しているのが分かる。特に20歳未満の層においては、男性で10ポイント近く、女性で20ポイント近く減少している(実際には同時に「不詳」の数も増加しており、「性体験あり」の増加率はもう少し低くなる)。また、20歳前半と後半の差異が直近ではほとんどなくなってしまっているのも分かる。

しかしながら2002年から2005年にかけては記事のタイトルでも掲げたように、未体験者の減少傾向に歯止めがかかっている。ややチープな表現だが「性の開放」傾向に歯止めがかかったように見える。あるいは(繰り返しになるが)「不詳」の回答率増加の動きと合わせて考えると、単に異性との付き合いについて「シャイ」になりつつあるだけなのかもしれない。

最新のデータは今年秋には出る予定。2010年においては継続して頭打ちを見せるのか、あるいは再び開放的になるのか、気になるところだ。

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