小幅な上昇を見込む意見最多、魅力的な業種は「素材」(2011年2月個人投資家動向)

2011/03/03 07:24

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2011年3月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2011年2月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月に続き小幅ながら上昇の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多く過半数に達しているのが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2011年2月16日から17日に行われたもので、男女比は75.5対24.5。年齢層は40歳代がもっとも多く30.7%、ついで50歳代が26.8%、60歳以上が25.9%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く30.5%、500万円-1000万円が21.6%、300万円-500万円未満が13.2%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く30.6%を占めている。次いで10年から20年未満が29.3%、20年以上が24.0%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く47.2%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が26.6%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は62.2ポイント。先月から4.2ポイントの上昇。3か月後の日経平均株価の見通しについて「上昇」の回答率が81.1%と前回よりも2.1ポイント増加。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。「為替動向」は大きく減少。
・魅力的な業種は「素材」、次いで「電気機器・精密機器」。資源価格の高騰が注目を集めさせる要因となったようだ。もっとも魅力が低い業種は「消費」。「自動車」は大きく上昇。
・ドル円相場は先月より円安に振れるとの考えが低下。先月に続きオーストラリアドルに対する注目がトップ。ユーロが最下位、次いでアメリカドル。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[ソフトバンク(9984)]
3位……【ソニー(6758)】
4位……[東京電力(9501)]
5位……【オリエンタルランド(4661)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。円高が収まる傾向は無いが[トヨタ自動車(7203)]がトップの定位置を連続キープしており、最上位最強鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。

今回計測月は「市場に影響を与えると思われる要因」で、「国際情勢」と「国内政治情勢」が大きく数字を挙げており、昨今の市場を取り巻く環境動向を的確に指し示している。「増やしたい金融資産」に「預貯金」がトップを維持しているあたりも、積極的な投資行動は難しいと判断した人が多いことによるものと想像されよう。ただし同時に「外国債券」や「投資信託」「株式」の値が増えているところを見ると、やや動きが出てきたかな、という感もあるのだが。

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