歳をとっても無性に食べたくなるもの、それは「おふくろの味」。でも……

2011/03/02 06:42

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肉じゃがファミリーマートが運営する「おとなコンビニ研究所」は2011年2月25日、50代-60代の食の意識と実態に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、男性で5割強、女性で6割強が「時々無性に食べたくなる味がある」と回答し、その最たるものは「おふくろの味」であることが分かった。具体的なメニューとしては男性が「カレー」「肉じゃが」のような家庭料理を上位に挙げているのに対し、女性は「ハンバーガー」「フライドチキン」などファストフード系の料理を上位に挙げている(【発表リリース】)。


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今調査は2010年10月9日から10月11日にかけて、全国の50-64歳の男女1200人(男性600人・女性600人)に対しインターネット経由で行われたもので、年齢階層は50-54歳・55-59歳・60-65歳で均等割り当て。既婚率は84.9%・有子供率83.6%。就業率は男性80.2%・女性45.8%。

健康に留意、あるいは歳を考慮するなどの理由で、普段は自分の食欲に応じるままではなく、適度に自制した食生活を送る人は少なくない。ましてや今調査母体のシニア層ならなおさら。しかしそのような自制生活を続けていると、時として反動で、あるいは単に懐かしさを覚えたり、関連する事柄と遭遇することで食べたくなる味が出てくることがある。その「無性に食べたくなる味」について聞いた結果が次のグラフ。

↑ 無性に食べたくなる味(複数回答)
↑ 無性に食べたくなる味(複数回答)

男女ともトップは「おふくろの味」。これは特に和食に限ったものではなく、自分が幼い時に「おふくろ」に作ってもらった家庭料理を意味する。その他の傾向としては、「男性よりも女性の方が『無性に食べたくなる味』が多い」「ファストフードが意外(!?)にも高い値を示している」「男性は半分近くが『無性に食べたくなる味は無い』と回答」などの傾向が確認できる。特に女性における各項目の回答率の高さは、普段食生活を抑制している(健康などに配慮して)の反動が表れていると考えれば納得が行く。

それでは具体的に、どのような味を無性に食べたくなるのか。自由回答で答えてもらい、その上位を集計したのが次のグラフ。男女で大きな違いが出ているのが分かる。

↑ 時々無性に食べたくなるもの(自由回答)
↑ 時々無性にな食べたくなるもの(自由回答)

男性はトップが「カレー」、次いで「肉じゃが」。いかにも一般家庭における「おふくろの味」な感がする料理が並ぶ。ところが女性はトップに「ハンバーガー」がつき、次いで「フライドチキン」。冒頭でも触れている通り、ファストフード系の料理が上位を占めている。リリースでは「女性の方が、日頃の健康志向が強いため、我慢の反動が大きいのでしょうか」と解説しているが、まさにそうとしか考えられない。

今調査では今件項目以外の多数の項目で、女性の方が食生活に対する要望は強く、アグレッシブであることをうかがえる数字が確認できる。

↑ よく食べる間食(複数回答)
↑ よく食べる間食(複数回答)(再録)

少なくとも食生活の面においては、歳を経ても女性は活動的、ということなのだろう。もっとも、「普段食生活を抑制」してこの活性度ならば、本能のおもむくままに食を取ったらどのようなことになるのだろうか……。


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