女性の「結婚より仕事や勉強」機運上昇中…独身者が独身で留まっている理由とは? (詳細版)

2011/02/28 06:41

先に【「しない」「できない」理由はさまざま…独身者が独身で留まっている理由とは?】で、【厚生労働省の出生動向基本調査】における独身者(未婚者)を対象とした各種調査項目を基に、独身の人が結婚せずに独身で留まっている理由について焦点を当ててみたわけだが、この項目には調査期間別のデータも用意されている。それをグラフ化すると、年月の経過と共に独身者の心理・心境の変化をかいま見ることができる動きが確認できる。今回はその部分を見ることにしよう。

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用いる資料は【統計データの収録先】において最新のデータとされる【第13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 独身者調査の結果概要】。この調査では2005年6月1日時点で18歳以上50歳未満の独身者を対象に、無作為抽出した1048か所から700地区を選定。その上で配票自計・密封回収方式で行ったもので、有効回答数は2005年調査では1万2482人。そのうち有効回答数は8734人。男女比は4002対3583。

先の記事で解説しているが、調査母体の独身者が独身で留まっている理由として、24歳までが「若すぎる」「必要性を感じない」「仕事・学業に打ち込みたい」、25歳以上になると「適当な相手に巡り合わない」がトップとなっている。

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女18-24歳(2005年))
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女18-24歳(2005年))(再録)

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女25-34歳(2005年))
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女25-34歳(2005年))(再録)

選択肢の並びを見れば分かるが、左側5つは「結婚”しない”理由」(自分の意思が強い)、右側5つは「結婚”できない”理由」(外部的要因が強い)。

それではこれらの調査期間別における結果とその推移はどのようなものだろうか。まずは18-24歳の分を見ることにしよう。

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男性・18-24歳)
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男性・18-24歳)

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(女性・18-24歳)
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(女性・18-24歳)

この世代の男性はほとんど変移がないが、唯一「まだ若すぎる」の項目に減少が見られる。年齢と結婚に関するこだわりが薄らいでいるのだろう。

一方女性は「仕事・学業に打ち込みたい」が大幅に増加し、「自由や気楽さを失いたくない」が減少している。自由気ままな生活を求めて独身でいるよりも、仕事や学業などある程度明確な目標に向けて立ち向かう、ある意味女性のたくましさが育ってきている感はある(【男性より女性の方が婚活には消極的・理由は「一人が楽しい」「他に時間を使いたい」】)。

これが25-34歳になると、また違った動きを見せる。

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男性・25-34歳)
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男性・25-34歳)

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(女性・25-34歳)
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(女性・25-34歳)

男性は仕事や学業への専念を理由にする動きがわずかに増加しているが、それ以外は目立った変化は無い。18-24歳とあわせ、一連の調査期間において、男性独身者の独身でいる理由に大きな動きはないようだ。

女性に目をやると、仕事・学業への専念の項目が増加すると共に、「自由や気楽さ」「適当な相手」の項目が漸減しているのが分かる。女性は全般的に「自由気ままな生活を過ごしたいがために結婚を避ける」のでは無く「自分自身の仕事や学業を成就させたいために結婚を後回しにしている(せざるを得ない)」方向に意思の変化が生じている感はある。

あるいはこれもまた、「女性の社会進出」の促進による影響の一つ、と見るべきかもしれない。

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