「しない」「できない」理由はさまざま…独身者が独身で留まっている理由とは?

2011/02/27 12:05

2011年2月21日掲載の【独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる】を第一弾の記事として、【厚生労働省の出生動向基本調査】における独身者(未婚者)を対象とした各種調査項目の結果・公開値をベースに、結婚に関する考え方や、さらにはそれに連なる少子化との関連性についてグラフ化して状況を把握し、世情動向の確認と精査をしている。今回は調査レポート中から、「未婚者が”結婚せずに独身生活に留まっている理由”」についてチェックを入れることにした。

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調査要件は「独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる」で記した通りなので、そちらで確認をしてほしい。

年齢によって多少の差異はあれど、最新データでは9割前後の人が(タイミング・意思の強さの度合いを別にすれば)結婚をしたいと考えている。

↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

しかし調査母体は独身者である以上、結婚してはないわけだ。ではなぜ独身者に留まっているのだろうか。複数の事情が想定されうるが、選択肢の中から三つまでを選んでもらったのが次の結果。最新の調査結果では24歳までが「若すぎる」「必要性を感じない」「仕事・学業に打ち込みたい」、25歳以上になると「適当な相手に巡り合わない」がトップになる。

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女18-24歳(2005年))
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女18-24歳(2005年))

↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女25-34歳(2005年))
↑ 年齢階層別にみた独身に留まっている理由(三つまで選択可)(男女25-34歳(2005年))

選択肢をよく読めば分かるように、左側5つは「結婚”しない”理由」(自分の意思が強い)、右側5つは「結婚”できない”理由」(外部的要因が強い)となっている。そして若年層では圧倒的に左側の項目が大きな値を占めており、自分の意思で結婚を避けている様子が分かる。外部的要因としては「相手」と「お金」の問題くらい。

若いうちは自分の意思、
歳を経ると相手やお金の問題が
「結婚」を妨げる要因に
それが25歳を過ぎると、内部的要因はほとんど低下をする。その一方、「適当な相手に巡り合わない」「結婚資金が足りない」の値は増加している。25歳以上の結婚を妨げる要因として、この2つが大きなハードルとなっているのが分かる。

また、数少ない例外として、「自分の意思」的な項目の「自由や気楽さを失いたくない」は25歳を過ぎた方が高い割合を示している。自由で気楽な生活に慣れてしまったのか、「結婚」と「自由や気楽さ」を天秤にかけた上で「結婚」の重みが(諦めや現実の厳しさの認識で)軽くなってしまったがための結果かもしれない。あるいは「自由や気楽さ」で得たものの重みが増したことも考えられる。例えば女性で昇進を重ねて重責を任されるようになった状態などが想定できよう。



【伸びる交際期間・縮む夫婦間年齢差…日本の夫婦事情の推移】を見れば分かるように、平均結婚年齢は2005年時点では27-29歳で、夫婦世帯を設けている男女の出会い年齢は23-25歳。大体は上記グラフの二つ目、25-34歳に収まる範囲となる。

↑ 調査別平均出会い年齢・初婚年齢(歳)
↑ 調査別平均出会い年齢・初婚年齢(歳)(再録)

独身に留まっている理由が「しない」から「できない」が多数派にスライドしていることや、「自由や気楽さ」で独身を貫いている人が増加しているのと合わせて考えれば、大体この時期で「結婚」に対する心境の変化が起きているのが理解できるというものだ。

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