独身者が想う「独身生活の利点」、トップはやはり「フリーダム」

2011/02/25 06:43

先の【独身者の結婚意思の変化をグラフ化してみる】を皮切りに、【厚生労働省の出生動向基本調査】における独身者(未婚者)を対象とした各種調査項目を基に、結婚に関する考え方や、さらにはそれに連なる少子化との関連性についてグラフ化を行い、世情動向の確認をしている。今回は調査レポート中から、「未婚者が”結婚せずに独身生活を続けることの利点”と考えている事柄」についてチェックを入れることにした。

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用いる資料は【統計データの収録先】において最新のデータとされる【第13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 独身者調査の結果概要】。この調査では2005年6月1日時点で18歳以上50歳未満の独身者を対象に、無作為抽出した1048か所から700地区を選定。その上で配票自計・密封回収方式で行ったもので、有効回答数は2005年調査では1万2482人。そのうち有効回答数は8734人。男女比は4002対3583。

年齢によって多少の差異はあれど、最新データでは9割前後の人が(タイミング・意思の強さの度合いを別にすれば)結婚をしたいと考えている。

↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚男性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)
↑ 未婚女性の結婚意思(結婚意欲詳細版、2005年)(再録)

30代に入るとやや増加するが、結婚するつもりが無い人は1割にも満たない。ただし結婚願望を持っていても多種多様な理由で先伸ばしにし、現状の独身生活を今しばらく続けたい人も多い(上記なら「いずれ結婚したいが、まだ結婚するつもり無し」が該当。ただし「理想的な相手がいれば結婚したい」は多分に結婚という現実から逃れるための、自己逃避に近いものもある)。

それでは独身でいることのメリット・利点とは何だろうか。該当しうる選択肢を複数掲げ、最大で2つまで挙げてもらった結果が次のグラフ。男女とも「行動や生き方が自由」とする回答が最上位についている。記事タイトルでも使ったが「フリーダムがプライスレス」なわけだ。

↑ 調査別にみた、独身生活の利点(未婚者、上位二つまで選択)(男性)
↑ 調査別にみた、独身生活の利点(未婚者、上位二つまで選択)(男性)

↑ 調査別にみた、独身生活の利点(未婚者、上位二つまで選択)(女性)
↑ 調査別にみた、独身生活の利点(未婚者、上位二つまで選択)(女性)

別所で挙げた「結婚することの利点」としては「精神的安らぎの場が得られる」「子供や家族を持てる」など、他人との関わりの中で得られる内面的な満足感が上位についている。一方で今回の記事テーマである「独身生活の利点」としては、内面的な満足感には変わりが無いものの、他人との関わり云々ではなく「自分自身の」満足感に重点を置いているわけだ。表現を変えれば「社交性に欠ける」とも表現でき、結婚を避ける男女の心境がかいま見れる。

また、調査期間別の変移はほとんど無く、未婚者は「結婚により行動、生き方、友人関係が束縛され、家族扶養の点で精神的・金銭的負担が加わる」と考えているのが分かる。唯一女性における「広い友人関係を保ちやすい」項目は減少しつつあり、女性は「結婚しても友人関係は広く保てるよね」と考えを変えつつあるようだ(交友関係のラフさとでも表現すべきか)。



レポート本文では特に言及されていないが、グラフを良く見直すと「異性との交際が自由」の項目は男性が、「職業を持ち社会との関係が保てる」は女性が多い傾向が見える。前者は「なるほどなあ」と思えるし、後者は【男性より女性の方が婚活には消極的・理由は「一人が楽しい」「他に時間を使いたい」】などにそのまま結果として出ており、納得のいく結果となっている。

最新のデータは今年秋には出る予定。2010年においては独身者の「独身生活の利点」はどのような変化を見せるのか。結果が楽しみだ。

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