「ライバルよりいつも先に」がひと目で分かる広告

2011/02/20 06:17

「ライバルよりいつも前に」同じ業界内に競合の会社が居る場合、相手を強烈に意識したプロモーションを打つ場合が多々ある。単純にライバル会社の顧客の自社への誘導を狙うだけでなく、自社の顧客への優越感を誘い選択に間違いが無かったことを再認識させ、その上両社の競争をアピールすることで業界そのものの活力を知ってもらう意味合いもある。今回紹介するのは、以前【フェデックスの仕事ぶりがひと目で分かる広告】で紹介した、国際便の宅配サービスとして認知度が高い世界最大手の物流サービス会社「フェデックス(FedEX)」による、同じく以前【「これイイね!」とうれしくなる広告たち】で紹介している同業他社の「ディーエイチエル(DHL)」を猛烈に意識した野外プロモーション(アンビエント広告)である(【Creative Criminals】)。

スポンサードリンク


↑ FedEXはいつもDHLより……
↑ FedEXはいつもDHLより……

これは2011年1月にドイツで展開された広告。元記事を読むと野外広告云々とあるが、あるいはこのシーンを写したポスターの可能性もある。ともあれ、対象となっているのはFedEXの配送用トラック。そのトラックのデザインとして、後部に少し手が加えられている。

見え方の解説このFedEXのトラック、後ろの1/3程度の部分をうまくペイントし、いかにも同じようなサイズのトラックがやや後ろの位置に走っているかのように見せているのだ。そしてその「後ろの位置に居るトラック」は、ロゴや具体的な社名は掲載されていないが、濃い黄色と赤のカラーから、ライバルのDHLの配送用トラックであることが容易に分かる。またFedEX部分には「いつでも一番(ALWAYS FIRST)」と書かれてある。つまり「どのような状況下でも、FedEXはDHLより先んじてお荷物をお届けできますよ」ということをアピールしているわけだ。

非常にシンプルで分かりやすく、しかも下準備は配送用トラックへのペイントだけで済むというお手軽さ。その上、業務が忙しくなるほど(=あちこちにこのトラックを見せる機会が増えるほど)、公知効果も高まる。比較されたDHL側にしてみればたまったものではないが、あまりにものアイディアのシンプルさと分かりやすさに、かえって感心すら覚えてしまうかもしれない。

このアイディア、日本でも十分に活用できるタイプのもの。ただし日本の宅配業者の場合、今件のFedEXとDHLのように配送用トラックの見た目において、はっきりとした色合いの違いがあるわけではない(一部業者では分かるものもあるが)。同じようなペイントをしても、「ぱっと見」での違いが分からない以上、効果は薄くなってしまう。やはりFedEXとDHLだからこそできる「仕掛け」なのだろう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー