【更新】「番組放送時間に生活を合わせる」70代では過半数

2011/02/22 06:28

DVDリサーチ・アンド・ディベロプメントは2011年2月15日、録画視聴も含めたテレビ視聴に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、1/4強の人が「観たい番組の放送時間に生活時間を合わせている」と答えていることが分かった。この傾向は歳を重ねるほどに強いものとなり、70歳以上では過半数の人がテレビ番組に合わせた生活をしていることになる([発表リリース、PDF])。

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今調査は2010年10月、首都圏40キロメートル圏内の18-74歳男女に対し、訪問留置法によって行われたもので、有効回答数は3000。男女比は非公開、年齢階層比は18-24歳337人・25-29歳293人・30代670人・40代498人・50代545人・60代481人・70-74歳176人。

今調査母体では全体で6割近くが「テレビは欠かせない存在」としている一方で、約1/3が「テレビが無くても特に困らない」と答えている。全般的に若年層ほどテレビとの距離を置く傾向が強い。

↑ 自分にとってテレビは欠かせない存在
↑ 自分にとってテレビは欠かせない存在(再録)

現行のテレビ放送は基本的に受動的なもので、放送時に巻き戻しやストップをかけることは出来ない。視聴する時間がない時にはあらかじめ録画しておき、後で自分のスケジュールに合わせて再生すれば良い。早送りもストップモーションも巻き戻しも自由自在。

それではこのような「録画しておいて、後ほど自分の生活リズムに合わせる形で視聴する」というテレビ番組の視聴スタイルは、どの程度の割合・比率で行われているのだろうか。全体では6割強の人が頻度の違いはあれど、「録画・後ほど再生視聴」というスタイルをしていることになる。

↑ テレビ番組の録画視聴の頻度
↑ テレビ番組の録画視聴の頻度

興味深いのは、デジタル機器の操作に手慣れている10代・20代よりも、30代・40代(・50代もそれなり)の方が利用頻度が高く、利用者そのものも多いこと。これはリリース本文でも言及されているが、この年代は特に男性は仕事・女性は家事と忙しい一方、テレビに対する興味関心度も高いことが事由として挙げられる。

テレビ番組への注力度が高いのは高齢者も同じだが、デジタル機器の使い方に慣れていないのと、そもそも論として「テレビを放送時点でリアルタイムに視聴する」のではなく「録画して後で観る」というスタイルに慣れておらず、結果として録画視聴の頻度が落ちているものと思われる。

それを裏付けるデータの一つが次のグラフ。これは観たい番組の放送時間に生活時間を合わせているか否かという設問に対し、「はい」と答えた人の割合。全体では1/4強だが、50代以降になると急速に比率が高まっていくのが分かる。


↑ 観たい番組の放送時間に生活時間を合わせている
↑ 観たい番組の放送時間に生活時間を合わせている

デジタル機器操作の不慣れか、録画視聴という視聴スタイルに慣れていないからなのかまでは今調査ではつかみきれないが、ともあれ

若年層……テレビ番組は録画して自分のライフスタイルに合わせた時間帯に観る
高齢者……テレビ番組は放送時間でリアルタイムに観る。そのために自分のライフスタイルを合わせる

という、テレビに対する姿勢が見て取れる。高齢者のテレビに対する熱中度は、つまるところ「放送時間帯に自分の生活リズムを合わせないと視聴できない」という強制概念的なところに起因しているのかもしれない。

逆に若年層は自分自身の生活をベースに置き、テレビ番組は録画して自分のペースに合わせて視聴する視聴方法に慣れている。だからこそテレビ(番組)を特別扱いせず冷静な判断が出来、価値が低いと判定すれば容赦なく距離を置くようになるのだろう。


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