インターネットバンキング、選ぶポイントは「安くて便利で信頼できる」
2011/02/14 19:30


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今調査は2011年1月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1907人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代1%・20代11%・30代30%・40代31%・50歳以上27%。
インターネット経由の通信販売やサービスの提供の普及に伴い、連動性の高さなどの長所から、インターネットバンキングが注目を集めている。また、手数料の安さや利回りの良さ、外出しなくても使える点など、メリットは多い。一方でインターネットの他のサービス同様、セキュリティ上の問題など、短所も無いわけではない。
今調査母体ではインターネットバンキングを利用した経験のある人は77.1%に達していた。3/4強の人が利用経験者という計算になる。

↑ インターネットバンキングの利用経験はあるか
この利用経験者の利用用途は上位から「口座照会・明細確認」「振込・送金」「ネットショッピングなどの決済」「口座振替」の順となっている。ではそれらのサービスを使う銀行を選ぶ時に、どのような点を重視するだろうか。複数回答で聞いたところ、トップは「手数料が安い(または無料)」で7割以上の人が同意を示していた。まずは手数料の安さでネットバンキングを選ぶというわけだ。

↑ インターネットバンキングの銀行を選ぶ際の重視点(複数回答、利用経験者限定)
次いで多いのは「24時間利用可能」で43.5%。ネットバンキングならメンテナンス時間をのぞけば、大抵の場合24時間フルで口座参照などが可能となる。振り替えなどを夕方以降や朝の始業前に行えるなど、インターネットのサービスならではのメリットをフルに活かせる。
そしてそれに続き41.4%の人が「信頼できる」ことを挙げている。上でも触れているが、インターネット上のサービスにおいては、セキュリティの問題をはじめとするトラブルも心配。ましてや自分の金庫の中身を探られてしまうようなものだから、「万が一」を考えると不安も大きなものとなる。それ故に「セキュリティ対策がしっかりした、信頼できるところ」を選びたくなるのは当然と言えよう。
その他色々な項目に回答が寄せられているが、後は「銀行に取引口座がある」(その口座からリアルで現金を引き下ろせる)くらいまでが、インターネットバンキングで大いに重要視されるところといえる。他のサービスとの連動や、モバイル端末からの利用、手続きの問題などは二の次、三の次で、まずは「安い・便利・安心」がポイントということになる。
やや余談になるが、今調査母体のうち「今後」インターネットバンキングを使いたい人は79.2%に達している。その人たちにどの機器から利用したいかを複数回答で聞いた結果が次のグラフ。

↑ 今後インターネットバンキングを利用する場合、どの機器から利用したいか(複数回答、今後利用したい79.2%限定)
圧倒的にパソコン経由が多く、モバイル端末経由で使いたい人はさほど多くない。似たような質問はかつて別機関でも行われているが(【ケータイ利用のインターネットバンキング、利用者は1割強にとどまる】)、やはり結果は同じようなもの。使い勝手を考えた場合に、パソコンの方が便利なこと、さらに「モバイルで」インターネットバンキングをする必然性があまりないことが要因だろう。
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