「知の共有」が良く分かるWikipediaの広告

2011/02/13 07:16

「知の共有」をしよう【思わず吹き出すWikipediaのあのバナー】などでも少々触れているが、情報共有サービスのWikipediaは金銭的な困難を何度となく迎えながらも、このたび10周年を迎えることになった。あまりにも社会生活に深く浸透し、多くのインターネット利用者の間で「もうそれほどの月日が経っているのか」あるいは逆に「まだそれだけの歴史しか無いのか。もっと前からあると思っていた」と双方の想いが交差していることだろう。そのWikipediaが10周年を迎えたことを公知すると共に、どのような人たちによって支えられ、さらなる「人材」を求めているのかがひと目で分かるのが、今回紹介する広告である(【ADS of the World】)。

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↑ 動物学マニアな方
↑ 動物学マニアな方

少々拡大まるで研究所の一室のような大きめの部屋には、多数の陳列棚が配され、中には多種多様のはく製が納められている。それらに収まりきらなくなったはく製が床に並べられ、皆が持ち主の女性の方を向いている。その女性はといえば、恐らくはその場所の掃除の最中と思わるが、エプロン姿で鳥のはく製を手に、何か独り言をつぶやいているようにも見える。

例えば趣味の雑誌を購入して山積みと化してしまい、仕方なく古本として捨てようと掃除をしている際に、ついその中身が気になって読みふけり、時間ばかりが過ぎていってしまう。そのような経験をした人は多いはず。彼女も多分同じような状況で、自分が愛して止まない動物たちの姿を見ているうちに、掃除のことなど忘れてしまっているのだろう。

いわゆる個人の動物マニアを描いているわけだが、その隅にメッセージとしてWikipediaが寄せているのが「自分の知識を自分だけのものにしないでネ。その知識をWikipediaに展開し、多くの人に知らしめましょう。Wikipediaの編集者に成り、あなたの見識を広めてください。Wikipediaは10年来、あなたのような有識者の投稿で支えられてきたのです」とある。

Wikipediaの編集者がすべてこのようなハイレベルのマニアだけで構成されているわけではない。しかし「高度に精錬された知識を自らの中だけに閉じ込めておくのは、人類全体の損失。多くの人と知を共有することで相乗効果を生み出し、社会全体の知的欲求の需要に応じ、知の面で豊かな社会を織りなす手助けをしてほしい」というメッセージは十分に伝わってくる。

今件10周年の公知と編集者の緩募、Wikipedia自身の特性を表す広告は他にも何パターンか用意されている。


↑ いわゆる軍事マニアと音楽マニア
↑ いわゆる軍事マニアと音楽マニア

それぞれ軍事マニア、音楽マニアな人たちを示し、「その豊富な知識と情報と資料を自分の手元にだけ納めておくのはもったいない。他の参加者たち同様に、Wikipediaの編集者になって知を共有しましょう。Wikipediaはあなたのような有識者を必要としているのです」と語っている。

誰しも程度の違いはあれど「これについては一家言を持っている」「この話なら詳しいヨ」的な分野は持っている。それらの人たちの協力で、ますます「知の共有体」は意義を増し、有益なものとして不特定多数に恩恵を与える存在となる。彼ら・彼女らはその代表選手なわけだ。今件は単に10周年の告知だけでなく、Wikipediaが求めているものがひと目で分かる、優れた広告といえよう。

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