【更新】客単価は全社でマイナス、客数は全社盛況・松屋はプラス23.2%…牛丼御三家売上:2011年1月分

2011/02/10 06:07

[吉野家ホールディングス(9861)]は2011年2月9日、同社の子会社である牛丼チェーン店吉野家の2011年1月における売上高などの営業成績を発表した。それによると既存店ベースでの売上高は前年同月比でプラス5.4%となり、【牛丼御三家、揃って期間限定で牛丼値下げ】で紹介した値下げキャンペーンが功を奏した形となった。牛丼御三家のうち[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」がプラス13.5%、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」がプラス114.1%だったのと比べると、プラスには違いないものの、今一つ勢いが及ばない結果と言える(【吉野家月次発表ページ】)。

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吉野家は2010年9月から「牛鍋丼」を発売、これが売上高アップに大きく貢献する形となった。当然客単価は落ちていたが、それ以上の客数の増加で売り上げは前年同月比を上回るものが9月では記録された。しかしその勢いも1か月で鎮静化してしまう。その後新商品を幾つか展開したが、売上は一進一退を続けている。今回発表された1月分では値下げキャンペーンがプラスに働き、客数が2割近くの増加。さらに客単価も前月比でほんの少しだか改善を見せ、結果として売上高を多少なりともプラスに押し上げることになった。

↑ 牛丼御三家2010年12月営業成績
↑ 牛丼御三家2010年12月営業成績

松屋まぜるラー油キムチ牛めし今月は客単価は全社でマイナス。すき家が一番まともな値ではあるが、一方で吉野家の客単価の下げ方の大きさが相変わらず目立つ形となっている。新戦略商品「牛鍋丼」「牛キムチクッパ」が無かった去年と比べて、いかに客単価が押し下げられているか、言い換えればいかにこれらの商品が注文されているかが分かる(もっとも今月は値下げキャンペーンによるところも大きいが)。

一方客数から見なおすと、吉野家の値下げキャンペーンや低価格の新戦略商品群はそれなりに集客効果があったことが分かる。客数が2割近く伸びたことで、売上のプラス化を果たしているからだ(利益率云々はまた別の話)。また松屋では、客単価の低下率はすき家より大きいものの、それ以上に客数の増加を成し遂げ、売上高増加率をすき家とほぼ同レベルのものまでにかさ上げしている。同期間の牛丼値下げキャンペーンでは松屋の牛めしが一番単価が低かったが(吉野家270円・松屋240円・すき家250円)、これが反映された形だ(吉野家の客数増加率がすき家以上なのは、多分に「前年同月比の罠」によるところが大きい。吉野家の2010年1月における営業成績をひも解くと客数91.0%となっている)。

他の二社の動きはまだ無いが、松屋は[2月14日から16日までの3日限定で牛めし240円への値下げ(PDF)]を発表している。今回はタイミングをややずらすが同時に焼肉系の定食の期間限定値下げも行うとのこと。これが2月分の営業成績にどのような影響を及ぼすことになるのか、気になるところだ。

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