テレビ以外の4マス軟調、ネットは堅調、屋外もポジティブ(電通・博報堂売上:2011年1月分)

2011/02/09 19:30

【博報堂DYホールディグス(2433)】は2011年2月9日、同社グループ主要3社の2011年1月における売上高速報を発表した。これで[電通(4324)]が先の2011年2月7日に発表した単体売上高と合わせ、日本国内二大広告代理店の直近月における売上データが出そろった事になる。今記事では両社の種目別売上高前年同月比をグラフ化し、広告全体及び両社それぞれの広告売上動向を眺めてみることにする。

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グラフを作るために取得したデータに関する解説や、各項目の留意事項については【定期更新記事:電通・博報堂売上動向(月次)(電通・博報堂)】で記述している。そちらを参照してほしい。

二大広告代理店の2011年1月分種目別売上高前年同月比
↑ 二大広告代理店(電通・博報堂)の2011年1月分種目別売上高前年同月比

今月は各項目を両社間相違の視点で見ると「電通より博報堂の伸び率が良い」項目が多数存在する状況となった。先月「ただし今月は電通側の動きがやや不調で、3部門が前年同月比マイナス、それに対し博報堂は2部門に留まっている。特にインターネット(インタラクティブ)メディア分野では先月に続き今月も、博報堂の方が比率としては大きく先んじる形となっている」としたが、その傾向が今月ではさらに強まりを見せている。博報堂の堅調さについては「昨年同月があまりにも低すぎた反動」という可能性もあったが、極端な下げは1年前のデータでも確認できない。再編効果がようやく出てきたか、という感はある。

博報堂では先日発表した【業績予想修正(PDF)】でも「国内の広告市場は底を打ち、緩やかに回復してきております」という表現を用いている。この状態がしばらく続けば、下げ止まりを確信できそうだ。

もちろんこれは個々の会社の前年同月比であり、額面の上では電通の方が上。例えばインターネット分野なら、電通は34.59億円、博報堂は22.18億円(3社合計)という数字である。

今月の4大既存メディア(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の動きはまちまち。テレビは両社ともプラスだが、ラジオはほぼ動きなし、新聞と雑誌は軟調さが強め。

ポジティブな面では、インターネット周りが大きく伸びている。念のため昨年同月を調べると「電通プラス80.2%・博報堂マイナス1.4%」。博報堂はややリバウンド・電通は昨年同月が伸びすぎた結果による部分もあるが、それを差し引いても急速な伸びを続けている・一大成長株なのが改めて確認できる(特に電通の前年同月比伸び率は昨年同月で8割、今回3割近くと悶絶モノ)。元々額面が新聞などと比べれば小さいこともあるので、ここしばらくは「伸び率」という視点だけで見れば、インターネット周辺の成長が目立つ状況が続く。その中の一部には、既存メディアからの切り替わり・移行組も含まれ得る。必然的に流れはますます加速するに違いない。

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