花王がトップ、キリンビールはフジテレビ・ハウス食品はTBSに注力(民放テレビCM動向:2010年12月分)

2011/01/27 06:43

ゼータ・ブリッジは2011年1月26日、2010年年12月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業は花王で、次いでキリンビール、P&Gが続いていることが分かった。花王は特に日本テレビ・フジテレビへの広告出稿回数の多さが確認できる([発表リリース])。

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データの取得場所や各種データの表す意味、さらには今件記事が関東地域のみを対象としていることに関する説明は一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行われている。そちらで確認してほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2010年12月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2010年12月、上位10位)

【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などて触れているように、花王は年末に向けて新製品の展開と広告大量露出を行い、年明けに数を減らす傾向がある。その年末攻勢の真っ最中のようで、先月分に続き今月2010年12月分でもトップ企業として名を連ねることとなった。

参入会社のコンテンツ制作に絡んで色々と話題に登った携帯電話向けサービスの事業会社「ディ・エヌ・エー」や、そのライバル会社「グリー」は、双方とも今回も10位以内に顔を見せている。そして「回数」に限ればだが、前者が後者を大きく上回る展開をしているのも分かる。他の並みいる企業を押しのけ、上位10位中に2社も入っているあたり、昨今の携帯電話事情や、その業界のすう勢を推し量ることができるというもの(ちなみにソフトバンクモバイルは11位)。

さてこれら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。

↑ 企業別放送回数ランキング(2010年12月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2010年12月、上位10位)(局別)

トップの花王は特に日本テレビとフジテレビに多い。これはフジテレビの場合は一社提供番組を持っている事、そして日本テレビも合わせて比較的長時間(1分以上)のCMを出稿していることに起因する。また、話題の携帯電話会社ではティー・エヌ・エーがテレビ東京に注力しているのが分かる。一方でグリーもややテレビ東京での回数が多いが、「突出した」というほどではない。

キリンビールはフジテレビ、ハウス食品はTBSへの露出回数の高さが確認できる。このうちハウス食品の場合はいわゆる「フリースポット契約」が功を奏したものと思われる(【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】)。この傾向は先月からのもので、逆にいえばそれだけTBSに「スポット契約」が入っていない可能性を示唆している。



テレビCMの出稿数については以前「テレビCM出稿量の上位陣をグラフ化してみる」というタイトルで毎月定期的に記事を更新していたが、データ提供元が2010年10月15日に突然閉鎖されてしまったため(【昨日まではあったはずなのに......月次の「テレビCM出稿量の上位陣をグラフ化してみる」のデータ元が閉鎖】)、継続が不可能となった。

幸いにも似たようなテレビCM関連のデータを毎月定期的に「公開」している場を教示してもらい、多少スタイルは変えざるを得なくなったものの、先月からテレビCMの動向を介してテレビ放送局、そして各企業の動きや戦略をかいま見る機会を得ることができるようになった次第である。

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