2010年12月度外食産業売上はプラス1.9%・販促や新商品導入など各社の積極的姿勢が奏功

2011/01/26 12:00

日本フードサービス協会は2011年1月25日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2010年12月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でプラス1.9%となり、6か月連続のプラスとなった。客単価の前年同月比はマイナスを続けているものの、客数が増加しているのが幸いし、売上を押し上げている(【発表リリース】)。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が205、店舗数は29854店舗。今月は前月と比較して事業社数が大幅に増加しているのが気になる。

全業態すべてを合わせた12月度売り上げ状況は、前年同月比で101.9%と前年同月を1.9%上回り、先月から続いてプラスを見せることになった。今回計測月は近畿地方で雨の日がやや多かったものの、各社が積極的に販売促進活動や新商品の投入を行い、客数をプラス2.7%前年同月比で上回らせることになった。一方で低価格メニュー競争は継続中で、市場全体の単価を抑える状況。

業態別では「比較的」堅調なファストフードは「持ち帰り米飯・回転寿司」以外は売上がプラス。ただし全業態とも客数は前年同月比でプラスを維持しており、客の入りの良さが実感できる。特に話題豊富な牛丼チェーン店が含まれている「和風」では、「売上105.0%」「客数111.6%」「客単価94.1%」となり今月も「商品単価を大きく下げて集客、売上アップ」の狙いは当たった様相。さらに客数増加率のプラス11.6%は麺類のプラス11.9%に匹敵する値であり、注目すべきレベル。

ファミリーレストラン部門も総売上がプラス(プラス0.1%とギリギリだが)。洋風が頑張っているが、中華が軟調。客単価は安定し、洋風・和風ではむしろプラスとなっている。しかし和風・焼き肉の店舗数低迷が気になるところ。

全店データ
↑ 全店データ

客足は戻る傾向。
客単価が減少しても
数で補い売上アップ。
今月は日取りによる足かせも無く、天候も一部地域でややネガティブな材料となったか大勢に影響を与えず、むしろ各社の積極的な行動が数字の良さを創り出すこととなった。客単価は前年同月で下落していることに違いはないが、下げ幅が鎮静化の方向に向かいつつあり、そろそろ値下げ競争も限界に近い感は否めない。

これで半年連続して既存店の売上高が前年同月比でプラスとなった。それぞれの月の一年前を確認すると、ほぼすべての月で「その年月の」前年同月比がマイナスで、この半年の上昇はリバウンドの可能性もある。むしろあと半年この状態を維持し、その後もプラスを見せて初めて、外食産業の本格的な「浮上」を語れることになろう。

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