人気は認可保育所・一時預かり…今後子供を持つ場合に利用したい制度や施設をグラフ化してみる

2011/02/01 07:00

先の2011年1月25日に【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる】でデータ取得元として厚生労働省の【出生動向基本調査】を用いた。この資料には少子化問題などを精査するのに有益なデータが多数盛り込まれている。今回はその値を用い、「今後子供を持つ場合、どのような制度や施設を利用したいか」について確認をしていく。育児支援の制度や施設は色々あるが、どれが好まれているのだろうか。

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用いる資料は【統計データの収録先】で記事執筆時点では最新のデータの【第13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査夫婦調査の結果概要】。2005年6月1日時点で妻の年齢が50歳未満の夫婦を対象にしており、無作為抽出した1048か所から700地区を選定。その上で配票自計・密封回収方式で調査は実施された。有効回答数は2005年調査では6836組。そのうち初婚同士の夫婦5932組について集計が行われている。

【あって良かった保育園、感謝の度合いは男性が上】などにもあるように、保育園(保育所)や幼稚園は育児をする多くの共働き夫婦には欠かせない存在となる。幼稚園は【幼稚園児数の推移などをグラフ化してみる】にある通り昨今では漸減しているが、その分より長時間子供を預かってくれる保育所への需要は増加するばかり。少々古いが【保育所の待機児童数、4年連続で減少して1万7900人に】などにもあるように、保育所に入りたくても入る場が無い「待機児童」が少なからず存在する状況。

それでは夫婦にとって今後子供を新たに持つ場合、どのような施設や制度を活用し、育児負担を減らしたいと考えているだろうか。追加予定子供数別に聞いた結果が次のグラフ。

↑ 追加予定子供数別、今後子供を持つ場合に利用したい制度や施設(複数回答)
↑ 追加予定子供数別、今後子供を持つ場合に利用したい制度や施設(複数回答)

予定子供数によってややばらつきがあるが、大いに頼りにされている・頼りにしたいのは「公立の認可保育所」「保育所・幼稚園等の一時預かり」。後者については少々説明が必要。通常幼稚園における帰宅時間は、保育所よりはるかに早い。しかし昨今の情勢をかんがみて通常の課程を終えた後も、親の就業が終わる時間帯まで子供を継続して預かってくれる幼稚園が登場している。「一時預かり」とはこの仕組みを意味する。

保育所この制度がある幼稚園なら、親は保育所同様パートなどの間に子供を預けることができるようになる。認可保育所同様に人気が高いのも当然。逆に考えれば、予定子供の数の別なく夫婦にとって、母親がパートなどに出ている間の子供の管理が重要なポイントとなる。

また人数が多いほど利用希望率が高いのは、それだけ生活に負担がかかり、パートに出なければならなくなる割合が高くなるからだろう。専業主婦ならば特異な事情が無ければ保育所は必要ないからだ。

「産休・産後休業制度」「育児休業制度」「育児時間制度・短時間勤務制度」など就業周りのサポートも、予定子供数が多いほど率は高くなる。これもまた同様に、子供数が多いほど生活を支えるために就業しなければならない妻の比率が高くなるのが最大の要因といえる。

一方で「私立の認可保育所」「認可外保育施設・認証保育所」「保育ママ・ベビーシッター」などはあまり人気が無い。近所に使えるサービスが無い、公立のものと比べると不安が残る、費用が余計にかかるなどがその原因と思われる。



「利用したい制度や施設」は、逆に考えれば「それらの制度や施設が充実していれば、安心して育児ができる」(安心感が増える)ことを意味する。行政側としてはこれら夫婦、特に妻のニーズを反映したかじ取りが求められよう。

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