夫婦の「出会いのきっかけ」をグラフ化してみる

2011/01/27 06:45

先に【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる】でデータ取得元の一つとして厚生労働省の【出生動向基本調査】を活用した。この資料には少子化問題などを推し量るのに役立つデータが多数盛り込まれている。今回はその中から日本における夫婦間の「出会いのきっかけ」についてチェックを入れることにする。

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用いる資料は【統計データの収録先】において最新のデータとされる【第13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査夫婦調査の結果概要】。2005年6月1日時点で妻の年齢が50歳未満の夫婦を対象に、無作為抽出した1048か所から700地区を選定。その上で配票自計・密封回収方式で行ったもので、有効回答数は2005年調査では6836組。そのうち初婚同士の夫婦5932組について集計が行われている。

夫婦が知り合った・出会ったきっかけは様々だろうが、そのうち直近の2005年では「友人・兄弟姉妹を通じて」がもっとも多く30.9%、次いで「職場や仕事」でが29.9%だった。もちろんいずれも恋愛結婚。

↑ 夫婦が出会ったきっかけ(黒枠は恋愛結婚)
↑ 夫婦が出会ったきっかけ(黒枠は恋愛結婚)

グラフでは恋愛結婚について黒枠で囲っているが、前述の記事の通り経年と共に、恋愛結婚率が高まり、見合い結婚率が低下しているのが分かる。

また恋愛結婚の主要因である「職場や仕事で」「友人・兄弟姉妹を通じて」だが、「職場や仕事で」は経年と共に1992年までは増加していたものの、その後減少。一方で「友人・兄弟姉妹を通じて」はずっと増加を続け、直近の2005年ではついに両者の順位が逆転する結果となった。職場結婚がしにくくなったのか、社会風習的に敬遠されるようになったのか、あるいは【正規雇用者・契約社員や派遣社員・パートやアルバイトなどの割合の推移をグラフ化してみる】でなどでも触れているように、正社員比率が減少していることから、増加する非正社員では継続的に長期間同じ職場で働く場面に恵まれにくく、結果として職場での出会いの機会が少なくなっているのかもしれない。

項目別の変移をもう少し分かりやすく
上記グラフでは経年推移が少々見難いかもしれないので、恋愛結婚に限定して項目ごとに変移を棒グラフ化してみる。

↑ 夫婦が出会ったきっかけ(恋愛結婚の詳細、結婚全体に占める比率)
↑ 夫婦が出会ったきっかけ(恋愛結婚の詳細、結婚全体に占める比率)

「友人・兄弟姉妹を通じて」が一貫して比率を増加させている一方、「職場や仕事で」は1992年をピークに減退方向に走っているのが分かる。また絶対比率は小さめだが、「学校で」は漸増、「街中や旅先で」は漸減の動きを見せている。



「職場や仕事で」「友人・兄弟姉妹を通じて」そして「学校で」と、この上位3項目は順位こそ変われど、この数年における上位独占傾向は不動だった(最古の1982年では「街中や旅先で」の方が多かった)。いずれもが非日常的な場での出会いでは無く、日常的な生活の場が「恋愛結婚における」出会いの場であるのが分かる。

要は恋愛結婚におけるキューピッドは、日常生活の中にこっそりと潜んでいるわけだ。

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