ネット上の情報、新聞や雑誌と同じように信用できる?

2011/01/16 19:30

信用できるか否かネットエイジアは2011年1月14日、ネットPRによる消費者行動への影響に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、新聞や雑誌など紙媒体と比べインターネットの情報を同じように信用できると考えている人は46.7%に達していることが分かった。信用できないと判断している人は17.8%に留まっている。男女別では男性の方が、年齢階層別では10代が高く、20代以降はやや落ちた後に年齢が上がるにつれて信用する人の割合が増加する傾向が確認できる(【発表リリース】)。

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今調査は2010年12月7日から14日にかけて携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1139人。自分自身の携帯電話を持っている・15歳以上の男女・週1回以上「パソコンで」ポータルサイトにアクセスし、よく見るあるいは利用するサービスとして「ニュース」が当てはまると回答した人が対象。よって調査母体は普通の人より、多少ながらも情報取得意欲が高い人と見ることが出来る。

昔から使われてきた情報メディアとしては、新聞や雑誌などの紙媒体が代表格として挙げられる。それらの「情報メディアの代表選手」と比較して、ルーキーたるインターネット上の情報は同じように信用できるか否かについて(あくまで一般論・概念論として)、聞いた結果が次のグラフ。元々情報に対して鋭くアンテナを張り巡らせている層なだけに、精査結果もそれに応じたものがでるはず。

↑ インターネットの情報は新聞・雑誌などの紙の媒体と変わらず信用できると思うか
↑ インターネットの情報は新聞・雑誌などの紙の媒体と変わらず信用できると思うか

元々携帯電話でウェブブラウジングをする人、パソコン上でポータルサイトを使ってニュースを定期的に取得する人という条件が重なっていることもあるが、インターネット上の情報に対する信用度は低くない。20代でやや低めになるが、半数近くが紙媒体同様に信用できるとしている。

興味深いのは否定派の動き。10-20代は肯定派・否定派共に多いのに対し、30代以降になると肯定派はむしろ増える。そして否定派が大きく減る動きを見せる。さらに高齢層になると肯定派が多く否定派が少ないという関係になる。自分自身で精査できる能力を身に付けたということか。

これをさらに年齢階層・性別で区分したのが次のグラフ。男女の情報への取り組み方の違いが見えてくる。

↑ インターネットの情報は新聞・雑誌などの紙の媒体と変わらず信用できると思うか(性別&世代別)
↑ インターネットの情報は新聞・雑誌などの紙の媒体と変わらず信用できると思うか(性別&世代別)

女性は一貫して歳を重ねる毎に信用度を増していく。それに対し男性は10代が極めて高く、20代で一度大きく信用度が落ちる。その後経年と共に再び信用度が高まる動きを見せている。男性10代は非常に熱しやすく、20代で一度冷や水を浴びるということなのかもしれない。



定義の説明のところで「あくまで一般論・概念論として」と表現したのは、つまるところ情報の信用性は「どのようなメディアか」では無く、「どのような発信元か」に行きつくことになるところが大きいから。例えば大手新聞社の新聞に信用を置く人が、その新聞社が運営する新聞サイトに対して「インターネット上の情報だから」という理由だけで”信用ならない”という烙印を押すことは非合理的。

新聞購読インターネットの場合は(その仕組み上)、有象無象の情報が誰でも手に入る。極端な例だが、駅の伝言板上の書き込みや趣味のサークル活動上の妄想的な定期発刊紙から、有能で著名なアナリストによる分析レポートに至るまで、ほぼ同じ条件で取得できる。それこそ発行部数1000万分の超大手新聞社の新聞のウェブ版と、発行部数1000部のフリーペーパーのウェブ版も、同じくインターネット上の情報として肩を並べられる。今件の「新聞・雑誌などの紙の媒体と」には多分に「大手で歴史や権威を持ち、誰もが知っている」というニュアンスが含まれており、それを「珠玉混合の」インターネットの情報と直接比較するのは、やや無理のかもしれない。

実はこの誤解を、特に新聞や雑誌に長年携わってきた方々がしていることが多い。紙媒体にせよインターネット経由のものにせよ、「情報」には違いない。紙もネットも、情報を伝えるツール、媒体でしか無い。その媒体だけで情報の優越、良い悪いを決めつけていたとしたら、とても悲しい話と評せざるを得ないのだが、どうだろうか。

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