インターネットと一般広告が強含み、4マスは弱い(電通・博報堂売上:2010年12月分)

2011/01/14 06:53

【博報堂DYホールディグス(2433)】は2011年1月13日、同社グループ主要3社の2010年12月における売上高速報を発表した。これで[電通(4324)]が先の2011年1月12日に発表した単体売上高と合わせ、日本国内における二大広告代理店の直近月における売上データが出そろった事になる。今記事では両社の種目別売上高前年同月比をグラフ化し、広告全体及び両社それぞれの広告売上動向を眺めてみることにする。

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グラフを作るために取得したデータに関する解説や、各項目の留意事項については【定期更新記事:電通・博報堂売上動向(月次)(電通・博報堂)】で記述している。そちらを参照してほしい。

二大広告代理店の2010年12月分種目別売上高前年同月比
↑ 二大広告代理店(電通・博報堂)の2010年12月分種目別売上高前年同月比

今月も各項目を両社間相違の視点で見れば、「博報堂より電通の伸び率が良い」項目が多数存在する状況に変わりは無し。ただし今月は電通側の動きがやや不調で、3部門が前年同月比マイナス、それに対し博報堂は2部門に留まっている。特にインターネット(インタラクティブ)メディア分野では先月に続き今月も、博報堂の方が比率としては大きく先んじる形となっている。もちろんこれは個々の会社の前年同月比であり、額面の上では電通の方が上。今項目インターネット分野なら、電通は53.00億円、博報堂は29.42億円(3社合計)という数字である。

今月の4大既存メディア(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の動きはまちまちで、電通・博報堂いずれかが前年同月比マイナス、もう1社がプラスという形を見せており、特定の傾向を見出すことができなかった。平穏無事といえばそれまでだが、「凪(なぎ)」「嵐の前の静けさ」のような気配もあり、やや不気味な気もする。なお博報堂の新聞部門におけるマイナス17.0%がやや突出しているが、これは先月もマイナス13.9%だったことを考えると「いつものこと」のレベルでしか無い。

ポジティブな面では、インターネット周りが大きく伸びている。念のため昨年同月を調べると「電通プラス49.0%・博報堂マイナス4.1%」。博報堂はややリバウンド・電通は昨年同月が伸びすぎた結果による部分もあるが、それを差し引いても急速な伸びを続けている・一大成長株なのが改めて確認できる。元々額面が新聞などと比べれば小さかったこともあり、ここしばらくは「伸び率」という視点だけで見れば、インターネット周辺の成長が目立つ状況が続く。その中の一部には、既存メディアからの切り替わり・移行も含まれ得るため、流れはますます加速するに違いない。

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