携帯デジカメの上手い人がコーヒーやパイを無料でゲットできる広告

2011/01/14 06:57

McDonald's interactive billboard先に【ちょっとオシャレなマクドのマッチ】でマクドナルドの24時間営業に絡んだ販促品について紹介した際、動画素材はないかと探していたところ、それそのものは無かったものの、別件で興味深い動画を見つけることができた。2010年の4月にマクドナルドがスウェーデンのストックホルムで行ったとされるものなのだが、現在の携帯電話の機能を上手に使った、ゲーム性も兼ね備え、多くの人の注目と関心を集める広告である(【Digital Signage Insights】)。

スポンサードリンク



↑ McDonald's interactive billboard。
↑ McDonald's interactive billboard。

これは壁面に設置された大型の液晶ディスプレイを使った、いわゆるデジタルサイネージ。画面の左側にはゲームの主旨と目標、右側には多種多様なアイテムがアトランダムに表示されては消えていく。利用者は広告の指示に従い、画面内の商品を自分の携帯電話のデジタルカメラで撮影。その画像を指定された最寄りのマクドナルドで見せると、該当商品を無料でプレゼントするという仕組みになっている。いわば撮影に成功した画面が無料クーポン券に早変わりする仕組み。

↑ 「コーヒーの写真を撮ろう。無料でゲットできるよ」とのメッセージ。
↑ 「コーヒーの写真を撮ろう。無料でゲットできるよ」とのメッセージ

↑ 無事にコーヒーの写真をおさめることができた
↑ 無事にコーヒーの写真をおさめることができた

↑ 「150メートル先の最寄りのお店でその写真を見せてね」
↑ 「150メートル先の最寄りのお店でその写真を見せてね」

画面中には多種多様な物体や、マクドナルドの他の商品も飛び交う。指定された商品を画面内にとらえないと、無料商品としてもらうことはできない(「パイをゲットしよう」とあるのにコーヒーをカメラに収めても、コーヒーもパイももらえないということ)。

【呪文を知らなくても「プレミアムローストコーヒー」が1杯無料で飲めるキャンペーン実施】にもあるように、コーヒーやパイなどの100円マック商品の類なら、プロモーション用のアイテムとして提供されるのはよくある話。そこで単に提供するよりは、ゲーム性を持った広告を展開することで、より効果的な宣伝効果を狙えることになる。

元々「携帯電話が多くの人に普及している」「その携帯電話の多くにはデジタルカメラが備わっており、写真をいつでも撮影できる体制が整っている」からこそ出来るものだが(このあたりの前提は【運転中のケータイ利用が二度と出来なくなるプロモーション】と同じ)、それに加えてこの手法では次のような効果を狙うことができる。

・液晶ディスプレイの画面そのものが(ゲームに参加しない人にとっても)奇抜な広告に映る
・動体を携帯電話のカメラに収めるゲームという楽しさを提供し、お客予備軍の好感度を高められる
・すぐにデジカメ機能で目的の画像をとらえることはできず、何度も失敗しがち。それまでの間、撮影者本人は液晶ディスプレイを注視し続けることになる(当然色々なものに着目する)
・撮影している姿は周囲を行き交う人の目にも留まり、広告で無料クーポン券を手に入れようとしている人自身が広告塔の役割を果たすようになる

指摘されてみれば確かに、複数の人が同じ場所に向け携帯電話をかざして撮影している姿を見ると、ついそちらの方に視線を向け「何があったのか」と注目してしまうもの。撮影者たちによる「呼び水効果」が期待できるわけだ。

スウェーデンの実例では単に「該当商品を携帯のデジカメに納めないとアウト」だったが、元記事では改善点として次のような提案をしている。すなわち「(QRコードのような)画像認証技術を使い、たとえ間違った画像をカメラに収めてしまったとしても、それぞれの画像に対応したメッセージなり専用の画像などの、各種デジタルコンテンツを提供するシステムを盛り込むと面白い」というものだ。距離がある程度離れている場所からの撮影で、どこまで認証できるのかが疑問だが、もしそれが可能なら、より高い広告効果を狙えるに違いない。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー