女性スモーカー、どんな時に喫煙したい?

2011/01/11 05:13

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喫煙女性ネットエイジアは2011年1月5日、女性喫煙者に関する調査結果を発表した。それによると女性の喫煙者である調査母体においては、「たばこを吸いたい」と思う状況としてもっとも多くの人が挙げたのは「食事の後」だった。8割近くの人が同意を示している。次いで「イライラ・ストレスを感じたとき」「仕事や家事が一段落ついたとき」が続いている。喫煙量の違いでは量が多い人ほど、多くの状況で喫煙衝動にかられやすい傾向が確認できる(【発表リリース】)。


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今調査は携帯電話を用いたインターネット経由で、全国の20歳以上の女性で2010年9月の一か月間と2010年10月の一か月間にどちらも習慣的にたばこを吸った、と答えた553人に対して行われたもの。調査期間は2010年11月30日-12月3日。年齢階層比は20代102人・30代199人・40代211人・50代41人。

まるで呼吸をする、水を飲むかのごとく喫煙する人はごく稀で、多くの人は何らかのタイミング・機会でたばこを口にし、火をつけることになる。「お腹がすいたのでご飯を食べる」「眠くなってきたので顔を洗って目を覚ます」という具合だ。

それでは喫煙したいという衝動はどのような時に生じるだろうか。もっとも多い回答は「食事の後」。全体では78.7%と8割近くの人(喫煙女性)が、「食後の一服をしたくなる」と回答した。

↑ どのような時にたばこを吸いたいと思うか(複数回答)
↑ どのような時にたばこを吸いたいと思うか(複数回答)

当方(不破)は喫煙者でも女性でもないので心境を推し量りかねるが、食事の後の口直しとしてガムをかむのと同じような感覚で一服するのだろうか。あるいは気持ちの切り替えのスイッチ的なものとして考えているかもしれない。「スイッチ」といえば第二位の「イライラやストレスを感じた時」・第三位の「仕事や家事が一段落ついた時」も同様の理由といえる。

これをたばこの喫煙量(2010年10月の喫煙頻度が1日5本以下をライトユーザー、6-15本をミドルユーザー、16本以上をヘビーユーザーと定義)別に集計しなおすと、たばこへの依存が良く分かる結果が見えてくる。

↑ どのような時にたばこを吸いたいと思うか(複数回答)(喫煙度区分、上位10位)
↑ どのような時にたばこを吸いたいと思うか(複数回答)(喫煙度区分、上位10位)

ほぼすべての項目で、いわゆるヘビースモーカーになるほど喫煙衝動にかられる場面が多くなるのが分かる。例えば50%、つまり半数以上が「吸いたい」と思う行動数を上位10位で限定して数えても、

・ヘビーユーザー……9/10
・ミドルユーザー……4/10
・ライトユーザー……3/10

となり、ヘビーユーザーはライトユーザーの3倍、10項目中9項目までが該当する計算になる。むしろ逆に、「吸いたい場面が多いからこそ、ヘビースモーカーになる」と考えた方が筋道としては正しいかもしれない。喫煙時の状況を見る限り、ヘビースモーカーは「スイッチ」どころか呼吸をするかのごとく日常的な習慣として、喫煙している様子がうかがえる。

習慣・くせとなったものを断ち切るのは非常に難しい話ではあるが、もし禁煙をしたいと考えているのなら、これらの「吸いたいと思う状況」において一つずつ止めて見てはいかがだろうか。例えば、まず寝る前のたばこを止め、それが新たな習慣として身についたのなら、次に珈琲を飲む時の喫煙を止めてみる、という具合である。

残っている喫煙シーンでの喫煙量は増えるかもしれないが、一つひとつ確実に喫煙場面を削り取ることによる達成感を覚えることができれば、完全な禁煙は案外近いかもしれない。


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