吉野家の「牛キムチクッパ」は貢献ならず、売り上げはプラス0.2%に留まる…牛丼御三家売上:2010年12月分

2011/01/07 06:44

[吉野家ホールディングス(9861)]は2011年1月6日、同社の子会社である牛丼チェーン店吉野家の2010年12月における売上高などの営業成績を発表した。それによると既存店ベースでの売上高は前年同月比でプラス0.2%となり、【吉野家、牛鍋丼などのトッピングメニューとして「牛鍋豆腐」「ねぎ玉子」を展開】で紹介した「追っかけ小鉢」や年末に行われたキャンペーンが功を奏した形となった。牛丼御三家のうち[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」がプラス6.7%、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」がプラス10.2%だったのと比べると、プラスには違いないものの、今一つ勢いが及ばない結果と言える(【吉野家月次発表ページ】)。

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吉野家は2010年9月から「牛鍋丼」を発売、これが売上高アップに大きく貢献する形となった。当然客単価は落ちていたが、それ以上の客数の増加で売り上げは前年同月比を上回るものが9月では記録された。しかしその勢いも1か月で鎮静化してしまう。11月分では「牛キムチクッパ」効果が期待されていたが、客数ではプラスを見せたものの客単価の減少分までをカバーすることはできず、再びマイナス値を見せることになる。今回発表された12月分ではトッピングメニューの「追っかけ小鉢」の展開、そして【吉野家・4日間限定で「特製どんぶり」がその場で当たるキャンペーン実施】で触れた特製丼が当たるキャンペーンがプラスに働き、客数が1割強増加。客単価も前月比でほんの少しだか改善を見せ、結果として売上高をわずかだがプラスに押し上げることになった。

↑ 牛丼御三家2010年12月営業成績
↑ 牛丼御三家2010年12月営業成績

吉野家牛丼大盛りグラフを見ると分かるのだが、今月においても客単価で松屋だけがプラスを見せており、注目に値する結果となっている。客数は三社の中で一番上昇率が小さいものの、この単価の良さが売上高を押し上げている。また吉野家は客単価が相変わらず一番伸び率が小さいが、これは今年相次いで投入している戦略商品「牛鍋丼」「牛キムチクッパ」によるところが大きい。「追っかけ小鉢」のおかげでどうにかプラスに転じることができたようだが、これが来月以降も続くかどうか、注目したいところ。

一方客数から見なおすと、吉野家の「追っかけ小鉢」と年末のキャンペーンはそれなりに集客効果があったことが分かる。またすき家では、店舗数そのものの増加も多少は加味されるが、それ以上に客数増加が著しいことが確認できる。客単価が落ちていても客の入りで売上を大きくかさ上げしているわけだ。

本日別記事で伝えているように、三社とも1月においても主力商品の牛丼(の類)の安売りを行う予定。これが売上などにどのような影響を与えるのか。気になるところではある。

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