小中学校のクラス人数推移をグラフ化してみる

2011/01/10 07:20

先に【小学生や中学生の数の推移をグラフ化してみる】で示したように、【ランドセルや学習机、防犯用品など子供向け商品の市場規模をグラフ化してみる】など小学生向けの各種市場動向に絡んで、小学生や中学生などの数について調べを進めている。今回は小学校・中学校の1クラスあたりの平均人数の推移などをグラフ化してみることにした。

スポンサードリンク


データ取得元は文部科学省発表の【学校基本調査】。ただしこちらのページは数年分のデータしか掲載されていないので、総務省の【e-Stat】から「学校基本調査」を探し、年次統計を選択。そこから各種必要なデータを選んで取得していけばよい……はずなのだが、「年次統計」では学年別のデータが見つからない。

そこで各調査年毎の統計結果から「小学校」「中学校」を選び、各項目の中から「収容人員別学級数」を選んで該当データを抽出する。残念ながら2002年度以降のものしか確認できないが、他にデータがない以上、仕方がない。

まずは直近データについて、小学校・中学校それぞれの人数階層別学級数比率をグラフ化する。

↑ 小学校収容人員別学級数率(全体比、2010年度)
↑ 小学校収容人員別学級数率(全体比、2010年度)

↑ 中学校収容人員別学級数率(全体比、2010年度)
↑ 中学校収容人員別学級数率(全体比、2010年度)

小学校は26-35人がボリュームゾーン、中学校は31-40人がボリュームゾーンとなっている。また「0.0%」という区分もあるが、これはあくまでも計算上の話であり、小学校はともかく中学校では例えば50人以上のクラスも複数存在する。一方、7人以下のクラスも少なからず見受けられるが、これは僻地や離島などにおける小中学校が主に該当すると考えてよい。

そして平均人数の算出だが、各人数区分の中央値(7人以下は6人、50人以上は51人とする)を元に計算し、算出したのが次のグラフ。縦軸の最小値がゼロでないことに注意して見てほしいが、見事に漸減しているのが分かる。

↑ 小学校平均収容人員数(人)
↑ 小学校平均収容人員数(人)

↑ 中学校平均収容人員数(人)
↑ 中学校平均収容人員数(人)

直近データでは小学校25.5人・中学校29.7人という値が出ている。10年足らずの間に1.5-2人ほど減った計算だ。

クラス人数の多い少ないは、色々な問題と密接に関係する。いわゆる「授業妨害」を起す生徒に対処するためには(個々の生徒、そしてその保護者の素質によるところが大きいものの)、人数が少ない方が良いという話もある。また、その他の指導面でも注意が行き届かないリスクが高まる。一方で少人数単位のグループを想像すれば容易に分かるのだが、クラス当たりの人数が少なくなると、一集団としての柔軟性に欠け、クラス単位での団結性に欠ける、個々の子供が孤立しやすくなるというリスクが生じる。

現状では少子化傾向とあわせ、クラス当たりの人数が減少する傾向にある。それによって生じるプラス・マイナス両面を注意深く見守る必要があるだろう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー