大学進学率をグラフ化してみる(2011年1月時点)

2011/01/09 06:29

先に【小学生や中学生の数の推移をグラフ化してみる】で示したように、【ランドセルや学習机、防犯用品など子供向け商品の市場規模をグラフ化してみる】など小学生向けの各種市場動向をきっかけにして、今後役立ちそうな学生周りのさまざまなデータについて調べを進めている。大学への進学率をグラフ化してみることにした。

スポンサードリンク


データ取得元は文部科学省発表の【学校基本調査】。ただしこちらのページは数年分のデータしか掲載されていないので、総務省の【e-Stat】から「学校基本調査」を探し、年次統計を選択。そこから各種必要なデータを選んで取得していけばよい。なお「過年度高卒者」とは要するに浪人生を指す。

まずは大学と短期大学を合わせた進学率。

↑ 大学・短期大学への進学率(過年度高卒者などを含む、%)
↑ 大学・短期大学への進学率(過年度高卒者などを含む、%)

1970年代後半から1980年代半ばにかけて漸減傾向が見られる。しかしそれ以外は一貫して上昇傾向にあり、戦後における高等教育・大学志向の高まりが確認できる。

これを大学と短期大学に分けると、興味深い傾向が見えてくる。

↑ 短期大学への進学率(過年度高卒者などを含む、%)
↑ 短期大学への進学率(過年度高卒者などを含む、%)

↑ 大学への進学率(過年度高卒者などを含む、%)
↑ 大学への進学率(過年度高卒者などを含む、%)

一貫して短大は女性の方が進学率が高い。それに対して男性はほぼ横ばい。そして短大で女性の進学率が急上昇し始めた時期と大学の進学率が上がり始めた時期がほぼ一致しており、その後「短大女子進学率は高めで推移」「大学は男性進学率が減少、女性は横ばい」となり、女性の進学欲の向上をうかがわせる動きが見られる。その後、短大においても女性の進学率は減少し(とはいえ男性よりもはるかに上なことに違いは無い)、男女共に大学への進学率は今日に至るまで上昇を続けている。



現時点で大学進学率は6割近い。就職で有利になる点を考えれば(【大卒正社員率は82.7%…学歴や年齢別の若者労働者の正社員・非正社員割合をグラフ化してみる】【日本の学歴・年代別失業率をグラフ化してみる(2009年版)】)、今後さらにこの値は増加を見せるだろう。

一方で大学入学者の学歴低下に対する懸念も大きなものとなりつつある。このような状況が続けば、「大学卒業」という冠が就職の際に有利に働くとは言い切れない状況に陥ってしまいかねない。要は本人の能力・努力・才能次第で、学歴はそれを底上げする「パワーアップアイテム」と考えるべきなのかもしれない(ある意味当たり前の話なのだが)。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2014 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー