米ソーシャルメディアの世代別利用率をグラフ化してみる

2011/01/05 19:30

ソーシャルメディアアメリカの調査機関PewResearchCenterは2010年12月16日、アメリカにおけるインターネットの浸透状況や世代間の格差などを示した調査結果【Generations Online in 2010】を発表した。アメリカ国内でのインターネットの普及具合、世代間のギャップの状況などを検証できる貴重な資料といえる。今回はその中から「ソーシャルメディア(SNS)の世代別利用性向」について見ていくことにしよう。

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今調査は2010年4月29日から5月30日にかけて、RDD(Random Digit Dialing、乱数で創り出した番号に電話をかける方法)方式で選ばれたアメリカ国内の番号番号に対する、電話によるアンケートでおこなれたもの。有効回答数は2252人で、直近のアメリカにおける国勢データを元に各種属性に対し、実際の人口比率に近い比率に調整を行っている(具体的区分は【アメリカの年齢区分の表記方法とネット人口構成比】を参考の事)。

Facebookをはじめとするソーシャルメディアは、インターネットサービスの一形態としては過去に例を見ないほどのスピードで浸透しつつある。特に新興国では携帯電話によるインターネットへのアクセス環境と共に、さまざまな情報の取得交換の場として認知され、普及しているのが現状。今件はアメリカにおけるソーシャルメディアの中でも、FacebookやMySpace、Linkedlnのような狭義のソーシャルメディア(SNS)の利用についてこの2年間におけるアメリカでの普及ぶりをみようというもの。

次のグラフは今回調査と2008年12月に同様の調査をした時の、「インターネット利用者における」ソーシャルメディア(SNS)利用率を世代別に見たもの。2年前は若年層向けのサービスで中堅以上がほとんど見向きもしなかったものが、2010年には中堅層、そして高齢層にまで広まっているのが分かる。

↑ ソーシャルメディア利用率(インターネット利用者に対して、年齢階層別)
↑ ソーシャルメディア利用率(インターネット利用者に対して、年齢階層別)

若年層は元々利用率が高かったが、それがさらに増加して8割超え。そして中堅層に該当する34-45歳ではこの2年間に利用率が2倍近くにまで増加している。その上の壮齢層では2年前の利用率が低かったこともあるが、利用率の増加はそれぞれ2.5倍・4.8倍・3.1倍と驚異的な値を示しているのが分かる。

シニアのパソコンこの中堅層以上の急上昇が大きく影響し、18歳以上のインターネット利用者全体におけるソーシャルメディア(SNS)利用率はこの2年で2倍近く伸びている。若年層に大きく普及し終え、じわじわとその上の年齢にも普及し始めている、いわば「若者から社会全体へ」の過程にあると見てよい。特に中堅層から壮齢層における増加率が著しいのは【アメリカのインターネットの利用性向、ソーシャルメディアは40-60代で急増】でも触れている通り。

元記事では中堅層以降のソーシャルメディアの加入について、「電子メールでしかインターネットでのコミュニケーション手段を持たなかった層が、ソーシャルメディアへの参加で『昔の知人らとの再会を果たせる』『同じ趣味趣向を持つコミュニティに参加できる』『コミュニティ参加を通じて世代間の壁を超えた交流が楽しめる』というメリットを知り、深くはまりこむ」と説明している。確かにソーシャルメディアの中でもSNSにはそのような特徴があり、長所でもある。また、これらのポイントは同時に高齢者が欲してやまない状況であり機会ともいえる。その「楽しさ」を知る壮齢者が急増しても、なんら不思議なところはない。



やや蛇足になるが、2010年5月のデータについてはインターネット利用率も算出されている。今回の値とこれを掛け合わせることで、「世代全体におけるソーシャルメディア利用率」が算出できる。それをグラフ化したのが次の図。

↑ ソーシャルメディア利用率(各年齢層全体に対して、年齢階層別、2010年5月)
↑ ソーシャルメディア利用率(各年齢層全体に対して、年齢階層別、2010年5月)

全体では約2人に1人、33歳以下はほぼ8割、65-73歳でも5人に1人はソーシャルメディアを利用している計算になる。日本ではおおよそ想像もつかないような状況に違いは無い。

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