アメリカのインターネット普及率と使わない人の理由をグラフ化してみる

2010/12/31 07:09

インターネットアメリカの調査機関PewResearchCenterは2010年12月16日、アメリカにおけるインターネットの浸透ぶりや世代間の格差などを示した調査結果【Generations Online in 2010】を発表した。アメリカでインターネットがどの程度普及しているのか、世代間のギャップの状況などを検証できる興味深い資料といえる。今回はその中から、インターネットそのものの普及率や、インターネットを使わない人たちの理由について見ていくことにしよう。

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今調査は2010年4月29日から5月30日にかけて、RDD(Random Digit Dialing、乱数で創り出した番号に電話をかける方法)方式で選ばれた番号に対する、電話によるアンケートでおこなれたもの。有効回答数は2252人で、直近の国勢データを元に各種属性に対し、実際の人口比率に近い比率に調整を行っている(具体的区分は【アメリカの年齢区分の表記方法とネット人口構成比】を参考の事)。

まずはインターネットを利用するか否か。そのままインターネット利用率・普及率と考えれば良い。今件は電話調査なので「電話すらもっていない人が比率の上で除外される」というリスクはあるが、きわめてごく少数で確率的には無視してかまわない範囲といえる。

↑ インターネットを利用するか(アメリカ、2010年5月)
↑ インターネットを利用するか(アメリカ、2010年5月)

全体では5人に4人までがインターネット(電子メール含む)を活用している。しかし世代別に見ると、33歳までがほぼ100%に近いのに対し、60歳後半以降は急激に利用率が減少。74歳以上になると3割程度にまで落ち込んでしまう。ネット界隈における世代間格差は、何も日本だけの話ではない。

それでは特に高齢層に多い、インターネットや電子メールを利用しない人たちの、その事由は何だろうか。複数の事情・原因を持つ人もいるだろうが、もっとも大きな理由を一つだけ挙げてもらったのが次のグラフ。「興味が無い」が最多回答で3割を超えている。

↑ インターネットや電子メールを使わない理由(単数回答)(アメリカ、2010年5月)
↑ インターネットや電子メールを使わない理由(単数回答)(アメリカ、2010年5月)

次いで多いのが「パソコンを持っていない」「高すぎる」などハードの非保有による物理的要因を挙げている。似たような調査は日本でも行われているが(ただし自宅でのアクセス限定)、最上位に「価格が高い・パソコンを持っていない」次いで「難しそうだから」「分からないから」という回答となっており、「興味が無い」は遥か下の順位。日米でインターネット非利用者の理由に大きな違いがあるのが確認できる。

↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(複数回答)(インターネットそのものの未利用者)
↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(日本)(複数回答)(インターネットそのものの未利用者)(【お年寄りのネット嫌い その理由は?】より、再録)

箇条書きにすると、

・アメリカ……「興味が無い」「パソコンが無い、高くて買えない」「使い方が分からない」
・日本……「パソコンが無い、高くて買えない」「難しそうで敬遠」「使い方が分からない」

となり、インターネット非利用者の類似点・相違点が見えてきて興味深い。

日本の場合は「興味があるが環境が手に入らない」、アメリカの場合は「そもそも興味が無い」が非利用最大の理由。インターネット普及率をさらに押し上げるためには、アメリカの場合は「インターネットで何ができるのかを、興味のある分野から啓蒙する」、日本の場合は「環境整備を促進し、入手ハードルを下げる」ことが求められよう。


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