【更新】ブザーにGPSに警備システム…防犯グッズに求められる機能

2010/12/28 19:30

防犯ブザー小学館は2010年12月21日、母親の意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、小学校への入学をひかえた子供に準備する「防犯グッズ(防犯ブザーや防犯機能付き携帯電話など)」について、購入の是非は別としてあれば嬉しい・あったら良いと思う機能のトップには「防犯ブザー機能」がついた。母体の97.0%とほぼ全員がブザー機能を望んでいる。次いで「位置確認(GPS)機能」「警備会社との連動サービス」などが続いている。提示した機能においてはすべての項目で過半数の支持を受けており、母親達は子供の防犯ブザーに多種多様な機能を求めていることがうかがえる([発表リリース])。

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今調査は2010年11月13日から17日にかけて、2011年4月に新小学一年生になる子供の母親(全国20-40歳の女性、未既婚は問わず、携帯電話所有)に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。属性別などのサンプル割り付けは行われていない。

先に【小学校入学の三種の神器「ランドセル」「学習机」そしてもう一つは?】で示したように、子供の防犯グッズのニーズは極めて高い。それではその防犯グッズについて、母親たちはどのような機能を望んでいるのだろうか。想定しうる機能をいくつか選択肢として用意し、それぞれについて「あるとかなり良い」「どちらかといえばあると良い」「要らない」の3つの中から一つを選んでもらい、前者二つの回答を支持派・あった方が良いとする意見として集計した結果が次のグラフ。「防犯ブザー機能」はほぼ全員が「あるべきだ」「あると良い」と考えているのが分かる。

↑ 防犯グッズにあると良い・あるべきと思う機能(かなり良い+どちらかというと良い)
↑ 防犯グッズにあると良い・あるべきと思う機能(かなり良い+どちらかというと良い)

仮に周囲にすぐに駆けつけられる大人がいなくとも、大音響のブザーが鳴れば、子供が警戒する対象は驚き、そしてその場を逃げ出す可能性が高くなる。ブザーは単に子供のリスクを周囲に知らせるだけでなく、相手に対する威嚇(いかく)効果も併せ持つ。その防犯ブザーの性能については、4年前に文部科学省などが基準を設けており、それによると
1. 音色:高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期をもつ。
2. 音量:85dB以上。
3. 連続吹鳴時間:連続して吹鳴させた場合に、表示音量の90%以上の音量が20分間以上保てる。
4. 操作性:引き紐(ひも)あるいは押しボタン等の操作は児童が容易に操作できる。

とされている。現行の防犯ブザーは原則的にこれに沿って創られているため、この機能については(搭載されていれば)期待に応えることが出来よう。

第二位は「GPS機能」。GPSを使って子供の現在位置を保護者が特定できるというものだが、防犯グッズにしては高度な機能に属する。第三位の「警備会社に直接通報・対応等の高度サービスが利用可」とあわせ、子供のリスクを少しでも減らすために、精度の高い情報と、万一の時には万全の対応がとれるような仕組みを求めているのが分かる。保護者は心配性・神経過敏だ意見もあるだろうが、逆にいえばそれだけ心配せざるを得ない現状の表れともいえる。

興味深いのは選択肢として用意された、保護者が抱える「子供の携帯電話保有のジレンマ」の解消策にも比較的高い関心が寄せられていること。「ジレンマ」とは具体的には「子供の安全を考えると携帯電話は持たせたい。しかし子供が携帯電話を持つと学校裏サイトや出会い系サイト、子供が見るべきではない情報にまで容易に触れる機会を得てしまう」「メールやチャットに夢中になってしまう(ゲームと同じ)」というもの。その対応策として「通話先限定」「通話のみ限定」などの機能限定携帯電話(子供向け携帯電話と表されることもある)へのニーズも、7割前後確認できる。



あまり機能がありすぎると、子供が使い方を覚え切れない・いざという時の瞬時動作が間に合わないなどのマイナス面もある。防犯系のサービスや機能は「必要なその時」に「確実に動作する」ことを第一に求められるべきで、そのためにはシンプルで丈夫なことが求められる。

機能は欲しいが確実性も重要。保護者サイドの立場としては、「子供の携帯電話保有のジレンマ」以外に「防犯グッズの機能と確実性のジレンマ」も抱えているような気がしてならない。

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