【更新】小学入学の子供への防犯グッズ、価格以外の最重要ポイントは?

2010/12/27 12:00

このエントリーをはてなブックマークに追加
防犯ブザー小学館は2010年12月21日、母親の意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、小学校への入学をひかえた子供に準備する「防犯グッズ」を購入する際に、価格以外でもっとも注目した点は「ブザーやベルの音の大きさ」であることが分かった。次いで「子供が持ちやすい・身につけやすいサイズや重さであること」「壊れにくさ」など機動力の高さが重要視されている([発表リリース])。


スポンサードリンク


今調査は2010年11月13日から17日にかけて、2011年4月に新小学一年生になる子供の母親(全国20-40歳の女性、未既婚は問わず、携帯電話所有)に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。属性別などのサンプル割り付けは行われていない。

先に【ランドセルや学習机、防犯用品など子供向け商品の市場規模】で示したように、子供の防犯グッズ周りの市場は拡大を続けているが、これはひとえにニーズの高まりによるところ。それではその防犯グッズなどを購入する際(主に防犯ブザーや防犯機能付きの携帯電話)、母親はどのような機能・仕様に注目するだろうか。価格以外の点で複数回答にて選んでもらんだ結果が次のグラフ。ブザーやベルの音の大きさがトップについている。

↑ 小学校入学を控えた子供の防犯グッズを購入する際に注目した(する)点(複数回答)(価格以外)
↑ 小学校入学を控えた子供の防犯グッズを購入する際に注目した(する)点(複数回答)(価格以外)

防犯ブザーの性能については4年前に文部科学省などが基準を設けている。それによると

1. 音色:高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期をもつこと。
2. 音量:85dB以上とすること。
3. 連続吹鳴時間:連続して吹鳴させた場合に、表示音量の90%以上の音量が20分間以上保てること。
4. 操作性:引き紐(ひも)あるいは押しボタン等の操作は児童が容易に操作できること。

とされており、現行の防犯ブザーは原則的にこれに沿って創られている。その点では安心だが、親心としてはやはり出来れば自分で視聴し、音の確かさ・大きさを確認したいところでもある。

第2位-第4位は子供が使うがための機動力・安定性能が求められている。いざという時に使えなければ意味が無いため、タフさが肝要。そして「いざという時に役立つ」だけではなく「いつでも安全を確認できる」GPS機能や通話機能が続いている。

これを子供の性別に見ると、母親が抱く感情やリスク意識の違いが見えてくる。

↑ 小学校入学を控えた子供の防犯グッズを購入する際に注目した(する)点(複数回答)(子供の性別)(価格以外)
↑ 小学校入学を控えた子供の防犯グッズを購入する際に注目した(する)点(複数回答)(子供の性別)(価格以外)

ほとんどの機能において男の子よりも女の子の子供を持つ母親の方が、防犯グッズに対するニーズは強い。そして特に「身につけやすいサイズや重さ」「子供が気にいるデザイン・色」「GPS機能」の3点で男の子より高い値を示しているのが分かる。これは前者二つは「サイズなどに難があったり、デザイン的に嫌われると常備してもらえなくなる・子供が勝手に外してしまう」可能性が女の子の場合多分に考えられるから。後者は女の子の方が犯罪に巻き込まれるリスクが高いことから、母親の立場からは「いつでもすぐに居場所をチェックしたい」気持ちも女の子に対しての方が強いものと考えることが出来る。

最近では多種多様な防犯グッズが出ているため、母親としてもどれを選ぶべきか迷ってしまうところ(よもや一部女子高生の携帯電話のストラップのように、じゃらじゃらと多数をつけるわけにもいくまい)。安心してお任せできるものを選ぶため、じっくりと比較検証してほしいものだ。


スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS