【更新】小学校入学の三種の神器「ランドセル」「学習机」そしてもう一つは?

2010/12/25 12:00

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防犯システム・エキッズ小学館は2010年12月21日、小学校入学を控えての準備品に関する母親の意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、小学校への入学をひかえた子供に準備するものとして、もっとも慎重に選ぶものは「ランドセル」であることが分かった。次いで「学習机」「防犯グッズ」が続いている。また、以前と比べてより重要性を覚えるようになったもののトップには「防犯グッズ」がついており、子供を取り巻く環境の変化に、母親も敏感に反応しているようすがうかがえる([発表リリース])。


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今調査は2010年11月13日から17日にかけて、2011年4月に新小学一年生になる子供の母親(全国20-40歳の女性、未既婚は問わず、携帯電話所有)に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。属性別などのサンプル割り付けは行われていない。

子供が小学校に入学するにあたっては、色々と準備が必要になる。幼稚園や保育所への登園と異なり、勉強に必要な文具の用意、環境の整備などが保護者には求められる。そして個々の用品は仕様や使いやすさ、そして子供の好き嫌いも合わせ、あるいは親が、あるいは子供と相談して熟慮が欠かせないモノもある。

それら入学準備品として、購入にあたって親が他社商品と比較検討するなど、熟慮の上で慎重に選ぶものはどのようなものか。個々の対象品毎に「かなり慎重」「どちらかといえば慎重」「特にこだわらない」の三択で答えてもらい、そのうち「かなり慎重」「どちらかといえば慎重」を合計して高いモノから順に並べたのが次のグラフ。上位陣はそのまま「子供が小学校に入学するにあたり、母親が熟慮の上で選ぶ入学準備品」ということになる。

↑ 購入にあたり慎重に選ぶ入学準備品(かなり+どちらかといえば)
↑ 購入にあたり慎重に選ぶ入学準備品(かなり+どちらかといえば)

同調査別資料では1998年当時のランキングが記載されているが、それによるとトップから「ランドセル」「靴」「洋服」「机」「鉛筆削り」だった。今件はそれが「ランドセル」「学習机」「防犯グッズ」「辞書」「フォーマルウェア(お出かけ服)」と大きく様変わりしている。机のニーズに変化は無いものの、子供周りの準備品にかける金額が増え高級品化したこと、そして社会状況の変化で子供の安全関連のリスクが上昇し、防犯意識が高まったようすが見えてくる。

リスク管理・防犯意識の高まりは次のグラフでも良く分かる。これは以前(母親自身が子供のころ、あるいは年上の子供の入学時)と比べて、現在小学校への入学をひかえた子供用として準備する重要性を、より強く感じるようになった準備品について尋ねたものだが、トップにはランドセルでも学習机でも無く、「防犯グッズ」がついている。

↑ 以前に比べて入学にあたり重要性をより感じる入学準備品(感じる+やや感じる)
↑ 以前に比べて入学にあたり重要性をより感じる入学準備品(感じる+やや感じる)

エキッズトップ3の顔ぶれそのものに変化はないが、順位で「防犯グッズ」が「ランドセル」「学習机」を押しやって最上位。7割近くの母親が「昔と比べて防犯グッズって重要になったわよネ」と感じていることになる。

最近の防犯グッズは単にブザーのような「子供単体で包括されてしまうもの」ではなく、例えば【エキッズ】のように社会インフラが携帯電話や磁気カードと連動して、子供の安全をサポートするサービスも浸透しつつある。インフラが社会地域の便益提供を存在意義とするのなら、子供の安全サポートもその意義の一つに他ならず、それはまさに「世間が一体となって子供を守る体制」の構築ともいえる。今後子供向けの防犯グッズやサービスは、色々なアイディアによる提案と共に、幅広く展開されていくだろう。

……本来なら、そのような防犯システムが要らない安全な社会を創ることこそが、大人の責務なのではあるが。


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