前年同月比で24か月連続して総販売額がマイナス…2010年11月度チェーンストア売上高、マイナス0.5%

2010/12/24 06:35

【日本チェーンストア協会】は2010年12月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年11月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年11月は家電エコポイント半減に伴う駆け込み需要があったものの、衣料品の動きは鈍く、総販売額は前年同月比で24か月連続してマイナス・-0.5%(店舗調整後)という下げを見せることになった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7889店舗に対して行われている。店舗数は先月比で17店舗増、前年同月比で296店舗減。売り場面積は前年同月比98.9%と1.1%ほど減っている。店舗数・売り場面積双方が減少する傾向が6か月連続しており、規模の縮小が懸念される。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0137億1256万円
・食料品部門……構成比:61.1%(前年同月比99.3%、▲0.7%)
・衣料品部門……構成比:11.6%(前年同月比97.5%、▲2.5%)
・住関品部門……構成比:21.1%(前年同月比101.4%、△1.4%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比86.6%、▲13.4%)
・その他…………構成比:5.9%(前年同月比100.6%、△0.6%)

家電の駆け込み需要はあったが
衣料品の売れ行きは軟調。
全体値はマイナスのまま。
11月は冒頭でも一部触れたように、家電エコポイント半減をひかえて駆け込み需要が発生し、家電製品を中心に住関品がよく売れた。しかし季節の変わり目にも関わらず衣料品の売れ行きは鈍く、消費者の節約志向全体は喚起されないままとなり、それ以外の商品全般の動きも低迷。総販売額はマイナスのままだった。

11月は食料品が店舗調整後で前年同月比マイナス0.5。野菜の高値が続いており、売上は堅調だったものの、その他の食品の動きは一様に悪く、食料品の売り上げを前年同月比プラスにまで押しだすまでには至らなかった。また衣料品については前月指摘したように、【若者は専門ビル・中堅層はネット通販…秋冬ファッションアイテム、どこで買う?】でも解説したが、例えばファッションアイテムでは若年・中堅層まではファッションアイテムの購入先としての百貨店・デパートの優先順位はさほど高くない。衣料品における「安心して優先的に足を運べる場所」としての立ち位置も危うい感があり、それを如実に表した結果ともいえる。

消費者の消費性向についてだが、衣料品のような日用品だけでなく、お歳暮ギフトのようなイベント的アイテムにおいても低迷していることが、資料上のコメントで確認されている。ボジョレー・ヌーボーが好調に売れたことと合わせて考えると、「他人の事は後回し。まずは自分を」という傾向が強まっている可能性も考えられる。周囲にまで思慮を払う余裕がない、ということなのだろうか。

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