ケータイは爆発的な浸透ぶり…携帯電話やパソコン、インターネットの利用率推移をグラフ化してみる

2010/12/26 19:30

パソコンと携帯電話アメリカの調査機関PewResearchCenterは2010年12月15日、諸外国のソーシャルメディアの浸透ぶりなどを示した調査結果【Global Publics Embrace Social Networking】を発表した。各国のソーシャルメディアやインターネット、携帯電話の浸透具合を比較検討できる、興味深い資料といえる。今回はその中から、主要国全体におけるインターネットそのものとその窓口などの普及率について見ていくことにしよう。

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今調査は2010年春に対面あるいは電話での口述質問で行われたもので、国によって調査母体数は異なり、数百-数千の範囲となっている。中国・インド・パキスタンは都市部だけの調査だが、それ以外は各国全地域を対象にしている。

インターネットの普及にはインフラの整備は欠かせないが、それと共に個人個人の手元にサービスを行き渡せるための端末の浸透が不可欠となる。その主要な窓口となるのが、パソコン(コンピューター)とインターネット。

そこで調査対象国のうち過去からデータが取得できた16か国において「携帯電話を持っているか」「コンピューターを利用しているか」「インターネットを使っているか」「電子メールを使っているか」(それぞれ日常の生活の中で、時々以上の頻度で)について尋ね、それらをまとめてその中央値を取得したのが次のグラフ。なおパソコンについては「インターネット接続か否か」までは尋ねていないが、インターネットへの接続を提供する環境としては最重要な機器といえる。

↑ インターネット関連機器利用・所有率推移(各年データがある16か国のデータ総計、利用は時々以上のペースで)
↑ インターネット関連機器利用・所有率推移(各年データがある16か国のデータ総計、利用は時々以上のペースで)

いずれの機器・サービスとも経年と共に利用率・所有率が上昇しているが、特に携帯電話の伸びがパソコン以上に著しいのが分かる。携帯電話のすべてがインターネットに接続できるわけではないが、少なくともSMS(ショートメッセンジャーサービス)が活用できる機種の比率は高いし、近年のものになればなるほどネット機能搭載機種の比率は高まる。少なくとも携帯電話の普及率の上昇とインターネットの利用率の増加が相関関係にあるのは間違いないことを考えると、インターネット利用率の上昇増加に携帯電話が多分に寄与していることは容易に理解ができる。

特に携帯電話は新興国において所有率の急上昇が確認できる。全対象国版は機会を改めてお伝えするが、2002年と比べて直近データにおける携帯電話の所有率が著しく上昇した国を選別してグラフ化したのが次の図。特にロシアは10倍以上の普及率という、異様な値を示している。

↑ 主要国年齢階層別携帯電話所有率(全体比)(伸び率が著しい国)
↑ 主要国年齢階層別携帯電話所有率(全体比)(伸び率が著しい国)

中国やヨルダンは2002年の時点である程度の普及率を見せてはいるが、昨今の普及率がインドネシア以外は軒並み過半数に達していること、3/4超も4か国に登ることなど、目覚ましい伸びっぷりが見て取れる。



なお冒頭でも触れたように「携帯電話」=「モバイルインターネット端末」では無い。ショートメッセージサービス程度しか使えずにインターネットブラウジングが出来ない携帯電話も多数発売されている。例えば目覚ましい伸びを見せたロシアの携帯電話事情の一端を『ロシア:携帯電話代を節約しましょう!-携帯電話代一斉値上げで庶民もすっかり節約モード』で見ることができるが、携帯電話の利用スタイルとして「1日4時間おしゃべりして30-40のSMSでメッセージを送る」とある。また【インド1.8%、ロシア11.2%……新興国のモバイルネット普及率はまだこれから】にもあるように、携帯電話=インターネットの窓口とは言い難い状況には違いない。

ただし【「あと63億人も残っている」の真実味】でも解説しているが、昨今の携帯電話の多くにはインターネット接続機能が実装されており、新興国でもそれを巧みに使いこなして生活を充実させる例が多数報告されるようになった。インターネットを利用するだけなら、パソコンよりもはるかに準備がしやすく使いやすい携帯電話は、今後も新興国を中心に利用率を高め、周辺サービス、例えば電子メールやソーシャルメディアの浸透を後押ししていくに違いない。

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