世界各国のソーシャルメディア利用における世代間ギャップをグラフ化してみる

2010/12/25 19:30

ソーシャルメディアアメリカの調査機関PewResearchCenterは2010年12月15日、諸外国のソーシャルメディアの浸透ぶりなどを示した調査結果【Global Publics Embrace Social Networking】を発表した。各国のソーシャルメディアやインターネット、携帯電話の浸透ぶりを比較検討できる興味深い資料である。今回はその中から、主要国におけるソーシャルメディアの世代間ギャップについて見ていくことにしよう。

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今調査は2010年春に対面あるいは電話での口述質問で行われたもので、国によって調査母体数は異なり、数百-数千の範囲となっている。中国・インド・パキスタンは都市部だけの調査だが、それ以外は各国全地域を対象にしている。

各国の調査母体に対し、ソーシャルメディア(Facebookやツイッターに限定せず、それぞれの国の主要ソーシャルメディアを意味する。例えば日本の場合、Facebook以外にmixiとTwitterが対象)を使ったことがあるか否かについて聞いた結果が、以前にも示した次のグラフ。元々インターネットを使っていない人の多い国は、当然ながら全体に占める利用率も低いモノとなっている。

↑ ソーシャルメディアの浸透度(ソーシャルメディアを使ったことがあるか)
↑ ソーシャルメディアの浸透度(ソーシャルメディアを使ったことがあるか)(再録)

それではこれらの国における、各世代におけるソーシャルメディア利用比率はどのような形になっているのだろうか。各世代の人数(インターネットを使っている・いないを問わず)に対する比率なので、インターネットそのものの普及が進んでいない国では、当然低い値になることに留意しておく必要がある。

↑ 主要国年齢階層別ソーシャルメディア使用度(全体比)(欧米・中東)
↑ 主要国年齢階層別ソーシャルメディア使用度(全体比)(欧米・中東)

↑ 主要国年齢階層別ソーシャルメディア使用度(全体比)(アジア・南米・アフリカ)
↑ 主要国年齢階層別ソーシャルメディア使用度(全体比)(アジア・南米・アフリカ)

全般的にいえるのは、日本も含めてすべての主要国で「若年層ほどソーシャルメディア利用率が高い」傾向にあること。一方で20歳代までの普及率が半分を超えている国は多数に及ぶが、30-49歳を含めた40歳代までになるとアメリカ・イギリス・ポーランドの3国に限定されてしまう。

また、若年層と高齢層の差異が大きい国としては、ドイツやポーランド、韓国が挙げられる。元々高齢層の方がインターネット利用率が低いのも一因だが、それ以上に若年層のネットユーザー間におけるソーシャルメディアの利用率が高いのも原因として挙げられると資料では解説している。



ちなみに男女間の差異だが、全般的にほとんど無いとしながらも、トルコでは男性34%・女性19%、日本では男性30%・女性19%と男性の率が高いを伝えている。そしてアメリカは唯一女性(52%)の方が男性(41%)以上にソーシャルメディアを利用していること、そしてそれはインターネットの利用率(男性83%・女性82%)には左右されないとも説明している。

PewResearchCenterの別調査結果によれば、少なくともアメリカでは40代後半から60代前半にかけて、ソーシャルメディアの利用率が急増していることが伝えられている(【アメリカのインターネットの利用性向、ソーシャルメディアは40-60代で急増】)。デジタル系の技術は大抵においてまず若年層間に広まり、それから中堅層に広まるのが常であることを考えると、アメリカはこれから熟成期に入るものと思われる。他国もインターネット、そしてソーシャルメディアの浸透が進み、アメリカと同じように中堅層間にも浸透が進めば、若年層とのギャップも小さなものとなっていくだろう。

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