アメリカへの親近感8割、中国は2割足らず

2010/12/21 12:10

外交内閣府は2010年12月20日、外交に関する世論調査を発表した。それによると調査時点においてアメリカへの親近感を抱いている人は8割近くに達していることが分かった。提示選択肢の中では、次いで韓国とヨーロッパ諸国がほぼ同列で高く、インドと中南米・カリブ諸国がやはり同じ水準で続いている。ロシアや中国は親しみを感じない人の割合が感じる人の2倍以上確認でき、特に中国は強度の「親しみを感じない」項目だけで5割近い値を示しているのが分かる(【発表リリース】)。

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今調査は2010年10月21日から31日にかけて層化2段無作為抽出法によって全国20歳以上の人の中から選ばれた3000人を対象に、調査員による個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は1953人。男女比は938対1015、年齢階層比は20代175・30代298・40代333・50代362・60代415・70歳以上370。

諸外国、あるいは地域毎に親しみを抱いているか、感じているかを「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」「分からない」「どちらかというと親しみを感じない」「親しみを感じない」の5選択肢の中から回答してもらったグラフが次の図。

↑ 諸外国との親近感
↑ 諸外国との親近感

留意すべきは「親しみを感じない」(赤系統項目)は回答者によって、「単純に親しみの対象にならない」と「憎悪の対象となる」の二通りに解釈できること。赤系統の回答率が多い国・地域が、即「憎まれている」という判断にはつながらない。

結果を見ると冒頭にもあるように、まずはアメリカへの親近感の高さが目に留まる。親しみを覚えない人は2割足らずで、今回の提示された国などではもっとも少ない。次いでヨーロッパ諸国と韓国が並ぶが、前者と比べて後者は「感じる」「感じない」双方で高めの値を示しており、両極端の傾向が見て取れる。

他方、ロシアや中国など、いわゆる(元)共産圏諸国との親近感は薄めの傾向がある。特に中国は「親しみを感じない」の項目だけで47.3%と半数近くの値を示しており、拒絶感が透けて見える結果となっている。



元資料では経年変移、さらには「現在の日本との関係」についても結果が出ているが、概要をまとめると、

対アメリカ……親近感は一様に高い。関係は直近でやや悪化だが高い水準。
対ロシア……親近感は一様に低いまま。関係も良好ではなさげ。
対中国……イラク戦争までは半々、それ以降は親近感定価。昨年一時的に持ち直したが、最新データで猛烈に悪化。
対韓国……この数年では良好化。
対インド……今回調査で好感度急上昇。

などの動きが見て取れる。ここ数年の隣国の強硬姿勢やイラク戦争(とその後の自衛隊による平和維持活動)が諸外国に対する心境に影響を与えている様子が確認でき、興味深い傾向といえよう。


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