夫婦間 収入貯蓄を知るべきか? 結婚前後で 考え異なる
2010/12/19 12:00


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今調査はアイシェアが2010年12月6日から12月7日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対してパソコンのインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1140人。うち未婚者(結婚願望あり)568人・既婚者572人。年齢階層比は未婚者が20代18.5%・30代81.5%、既婚者が20代6.1%・30代93.9%。男女比は未婚者が男女=66.9%対33.1%、既婚者が男女=55.9%対44.1%。
結婚した男女は夫婦とはいえ、「人」という単位では一人ひとり別々の個人に相違は無い。個々のプライベートな情報・プライバシーは守るべきという考えも当然存在する。お金周りの話もまたしかりで、結婚前に貯めていた貯金などの貯蓄額、結婚後の収入(世帯主の場合は副業など)を配偶者に教えるか否かは、ケースバイケース・考え方次第といえる。
今調査母体のうち未婚者においては、「結婚したら配偶者の収入や貯蓄額は知るべきだ」とする意見の人は約三分の二に達している。

↑ 結婚したらお互いの収入や貯蓄額を知るべきか(結婚願望のある未婚者限定)
主に世帯主(世帯で主な稼ぎを取得する人)となる男性は、やや相手となる女性に対しては寛容で、16.3%は「収入も貯蓄も知らなくて良い」と思っている。一方で女性は世帯主となる場合が多い男性のお金周り、特に収入を把握する必要があると感じており、「収入も貯蓄も知らなくて良い」と考えている人は3.7%しかいない。「収入」だけに限って考えれば、95.2%の女性は「結婚したら夫の収入は知っておかねば」と考えている。
ところが実際に結婚をした夫婦に聞くと、結婚前の願望とはやや異なる傾向が見られる。

↑ 夫婦はお互いの収入や貯蓄額を知るべきか(既婚者限定)(20代は少数のため参考データ)
「夫婦は配偶者の収入や貯蓄額は知るべきだ」とする意見が最多数であることに違いは無いが、その割合は5割にまで減少する。「収入も貯蓄も知らなくて良い」とする意見が約四分の一に達するなど、より配偶者のプライベートを尊重、あるいはお金に対してイージーな状態になるのが分かる。
「収入を知るべき」だけを見ても72.6%と7割強でしかないが、これは同調査別項目の「夫婦で共働きの人のうち、配偶者の収入を知っている人の割合は77.7%」に近しい値。つまり、共働きの夫婦においては「お金のプライバシー問題」では、現状と願望がほぼ一致していることも意味する。
夫婦の就業体系や稼ぐ金額、結婚する前に貯めていたお金の額、それぞれの就業やお金に対する価値観、家計方針など、多種多様な要素で「相手の収入や貯蓄額を伝えるべきか否か」への回答は異なるため、一概に「これが正しい」という回答は無い。給与の振込口座をどちらの名義にするか、生活費の口座をどちらにするかなど、考えるべきことは多い。

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