ベネズエラを超えてギリシャが最上位に、米イリノイ州も上位入り(国債デフォルト確率動向:2010年12月)

2010/12/17 19:30

当サイトでは逐次アクセス解析を行い、アクセス数が急増したページについて「大勢のリクエストがあった」と判断し内容を再精査、必要に応じてデータの更新・記事の再提示などを行っている。先日、今年の正月にしたためた記事「国債・公債のデフォルト確率上位国をグラフ化してみる」に多くの「リクエスト」が確認できたため、今回はこの記事の最新データへの更新を試みることにした。

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国公債のデフォルト確率を意味するCPD(5年以内のデフォルト可能性)そのものの細かい定義や取得場所、また各種概念については一連の記事のまとめページ【定期更新記事:CPD(国公債デフォルト確率)動向】で解説が行われている。そちらを参照してほしい。

さてデータ取得元の「CMA Market Data」では毎日データを更新していると書かれている。今件のグラフは日本時間で2010年12月17日、つまり先ほど取得したばかりの一番新しいデータによるグラフというわけだ。

↑ 国債・公債のCPD上位10位(市場が見なしている、今後5年間でのデフォルト確率)
↑ 国債・公債のCPD上位10位(市場が見なしている、今後5年間でのデフォルト確率)

国ではないにせよ、アメリカのイリノイ州が10位に入っている。24.15%ということは、イリノイ州の公債を購入して5年間の間に紙くずになる確率が1/4程度という計算になる。ギリシャやベネズエラの場合は実に1/2以上。ここまでくると投資ではなく投機の世界でしかない。

ちなみに、事ある毎に悲観主義的経済評論家や一部報道で「危ない危ない」と連呼されている日本の国債についてだが、おなじくCMD Visionの2010年3Qにおける「リスクレポート(PDF)」によると、CPD値は5.4%・格付けはaa+。最も低リスクな国はノルウェーの2.1%・aaaとされている。また、アメリカは4.2%・aa+となっている。

リストを詳しく見れば分かるが、「この国の国債がデフォルト起こすようなら、世界恐慌のレベルをはるかに超えるだろう」という国がいくつも数%-10%台に位置しており、上記で説明したように「市場の流れが元で計算された、あくまでも目安の一つ」でしかないことが分かる。仮に日本の国債がデフォルトを起こすのなら、確率論としてはその前に中国やサウジアラビア、イギリス、韓国、イタリア、スペイン、イスラエル、ロシアなどがバタバタと債務放棄をしなければならない。そんな事態に世界経済が陥れば、CPD値など無意味な状態になってしまうのは、誰の目にも明らか。やはり経済の面においても自分の目で元情報を調べることが、これから重要となるに違いない。

なお今件については、要望があれば今後定期的にチェックを入れ、更新することにしよう。

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