【更新】スマートフォン いまだに買わぬ その理由 「値段が高い」が半数を超え

2010/12/17 07:09

スマートフォンと携帯電話クロス・マーケティングは2010年12月16日、スマートフォン・携帯電話の使用状況に関する調査結果の一部を発表した。それによると調査母体で携帯電話を保有し、スマートフォンを持っていない人においては、スマートフォン未購入の最大の理由は「端末価格が高いから」だった。該当母体の半数以上に達している。次いで「普通の携帯電話の操作性に慣れた」「サイズが大きい」などが続く。男女別では女性の方が、現在の携帯電話の利用環境を変えることに対する抵抗心が強い傾向が見受けられる([発表リリース])。

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今調査は2010年12月3日にインターネット経由で18-69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1200人。スマートフォンメインユーザーと携帯電話メインユーザーが各600人で、男女比・年齢階層比などは非公開。

調査母体のうち携帯電話メインユーザー600人(恐らくは男女共に300人ずつ)において、スマートフォンを持っていない人は男性286人・女性297人。それらの人に対して、「なぜ携帯電話だけの保有でスマートフォンを持たないのか」の理由を複数回答で聞いた結果が次のグラフ。「端末価格が高いから」とする答えがもっとも多く、過半数に達していた。

↑ スマートフォンを買わない理由(複数回答、携帯電話メインユーザーでスマートフォンを持っていない人)
↑ スマートフォンを買わない理由(複数回答、携帯電話メインユーザーでスマートフォンを持っていない人)

グラフの形状を見れば分かるように、トップの理由が第二位以降を突き放していることが分かる。つまりスマートフォン普及の最大のハードルは「本体価格の高さ」と見ることができよう。今後普及率が高まり、量産効果が生じると共に、技術の進歩が推し進められれば、今項目については今後の状況改善には十分期待ができる。

第二位は「普通の携帯電話の操作性に慣れた」。「スマートフォン」も携帯する電話の一種ではあるが、テンキーを拡張したようなハードタイプのボタンと、パッド型十字キーの組み合わせに慣れてしまい、タッチスクリーンによるビジュアル的なソフトウェアボタンを採用しているスマートフォンは「使いにくい、かも」とするものだ。第三位の「サイズが大きい」と合わせ、現行スタイルにおけるスマートフォンの存在そのものを否定する感すらあり、これでは購入しないのも無理は無い。

これを男女別にみると、興味深い傾向が確認できる。

↑ スマートフォンを買わない理由(男女別)(複数回答、携帯電話メインユーザーでスマートフォンを持っていない人)
↑ スマートフォンを買わない理由(男女別)(複数回答、携帯電話メインユーザーでスマートフォンを持っていない人)

「端末価格の高さ」をトップ要因とする点は男女で変わりがない。違いを見せるのは第二位以降で、矢印で強調した部分において、女性が男性よりも高い値を示している。これらは冒頭でも触れているように、主に「現在の携帯電話の使用環境を変えたくない」という意図が強く働いた結果によるものだ。

女性のスマートフォン利用良しにつけ悪しにつけ、携帯電話・スマートフォンなどを包括した「モバイル端末」において、女性は男性以上に冷静に「あくまでもツールでしかなく、目的では無い。目的を果たせるものであればそれで十分。手段を優先して目的への到達に難儀するのなら、その手段は有効でない」と認識していると見ることもできる。

逆にいえば、女性に対してスマートフォンをアプローチする場合、価格の引き下げはもちろんのことだが、それと同様に現行の携帯電話より劣る面を出来るだけ無くし、優れている面を前面に押し出す必要がある。「携帯電話に出来て、スマートフォンには出来ない」ことは極力少なくしなければならない。このポイントは日本ならではの特殊事情ではあるが、各ハードメーカーの知恵の出しどころともいえる。今後のスマートフォンの開発動向に期待したいところだ。

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