個人資産の運用は「ノーリスク」か「元本保証・低リスク」が9割近く

2010/12/16 12:00

リスク敬遠内閣府は2010年12月13日、年金積立金の運用に関する世論調査の結果を発表した。それによると、公的年金ではなく自分自身の金融資産を運用する際、もっとも重視する点としては「低利回り・元本保証」という回答が最多回答項目となり、2/3近くを占めていた。「現金に換えやすい」とする意見を合わせると9割近くがリスクを避ける傾向が見られる(【発表リリース】)。

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今調査は2010年10月14日から24日にかけて、全国20歳以上の人から層化2段無作為抽出法で選ばれた3000人を対象に、調査員による個別面接聴取法によって行われたもの。有効回答数は1981人。男女比は1464対1536。年齢階層別回答数は20代145人・30代306人・40代327人・50代365人・60代430人・70歳以上408人。

公的年金とは別に、個人で資産を運用し、将来に備えている人は少なくない(細かいところでは、支払い用の口座以外の銀行・郵便口座への貯金も資産運用である)。それらの個人資産運用において、どのような方針を最重要視するか、リスクか、高利回りか、それともすぐに現金化できるものか……結果としては「換金性が高い」「低利回りでも元本保証」を合わせた、「元本実質保証」による運用を最重要視する人が86.7%に達することとなった。

↑ 個人資産の運用方法の意向
↑ 個人資産の運用方法の意向

ハイリスク・ハイリターンを最重要視する人はどの階層でも5%内外に留まっており、日本人の資産運用における金融資産への考え方が改めて認識できる結果となっている。

高齢者、具体的には年金支給額年代あたりから「低利回り・元本保証」の割合がやや減少するが、これはリスクを求めているからではなく、単に「どうしたらよいのか分からない」という運用判断に悩む階層。恐らくは「ちまちまと低利回りではとても満足は出来ないし時間も足りない。しかしハイリスクだと失敗したら大変なことになる。どうすれば良いのだろうか」という、時間とリスクとリターンのせめぎ合いにさいなまされてるものと思われる。

【日米の家計資産推移をグラフ化してみる(2010年2Q分)】【「第二の人生」でリスクを取る? 60.6%は元本保証が原則】など、複数のデータ・調査結果でも、日本人の投資判断・資産運用における安全志向の高さは形となって表れている。公的年金に対し一部「ハイリターンな金融資産に運用比率を高めるべきだ」という意見もあるが、そのような意見が挙がるのも「ハイリターンには必ずハイリスクがつきもの」という現実に慣れてないが故の意見と考えれば、納得もできるというものだ。

……それとも「リターンが高くてもリスクは同じ」とでも思っているのだろうか。

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