コンビニの出版物販売額をグラフ化してみる(前編:各社編)

2010/12/15 19:30

先に【出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる】で記したように、出版物の販売額の調査データを収録した書籍【2010年版『出版物販売額の実態』を調達】し、それを元に各種データの精査を行う不定期連載記事。今回は2009年(最新データ)における、コンビニエンスストアでの出版物販売額などに関する分析・前編。コンビニそのものの動向は【25年に渡るコンビニ店舗数推移をグラフ化してみる】で、出版物販売全体に対するコンビニのポジションについては【出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる】で解説しているので、そちらも合わせて目を通して欲しい。

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コンビニの総売上高(出版物だけに限らず)はすでに【コンビニ四天王の売上高などをグラフ化してみる(2010年版)】などで記した通りだが、今資料には51位までのデータがずらりと記述されている。せっかくなので年間売上1000億円以上のコンビニ9社のグラフを生成しておこう。

↑ コンビニ売上高(2009年、1000億円以上)
↑ コンビニ売上高(2009年、1000億円以上)

上位4社を「四天王」と表現しているが、それがあながち的外れでないことが理解できるはずだ。

さてそれでは、各コンビニにおける出版物売上高。店舗数も多く全体売上も段違いなセブンイレブンがトップであることに変わりは無い……のだが。

↑ コンビニにおける出版物売上高(総売上高1000億円以上、2009年、億円、総売上順)
↑ コンビニにおける出版物売上高(総売上高1000億円以上、2009年、億円、総売上順)

「四天王」がそれより下位のコンビニと比べると、売上高で大きく勝っていることに違いは無い。順位も同じ。しかし下位層で一部順位変動が起きているのが確認できる。具体的にはスリーエフが上位に繰り上がっている。

売上高と店舗数はそのまま正比例するわけではないが、相関関係に近いものがあるのには違いない。するとスリーエフでは1店舗あたりの出版物の販売数が大きいのではないか……ということで、単純に出版物販売額を店舗数で割り、1店舗あたりの年間出版物販売額をグラフにしたのが次の図。セブンイレブンをも抜いて、スリーエフが872万円とトップに躍り出ている。

↑ コンビニにおける1店舗あたりの出版物売上高(全店で総売上高1000億円以上、2009年、万円)
↑ コンビニにおける1店舗あたりの出版物売上高(全店で総売上高1000億円以上、2009年、万円)

これは近年文教堂が行っている、スリーエフとの共同店舗(コンビニの雑誌部分のコーナーを拡大したようなスタイル)が多分に影響しているものと思われる。そのような事情なら、1店舗あたりの売上高が大きくても当然というもの。それを除けばほぼ総売り上げと同じ順列で、ややam/pmが上位に繰り上がっているのが目立つくらいである。



純粋なコンビニで、という意味でトップに立つセブンイレブンの出版物売上高は年間741万円。つまり1日あたり2万円ちょっとという計算になる。同じくセブンイレブンの売上総額から1店舗当たりの金額を計算すると2億1838万円。一日約60万円。出版物が占める比率は3-4%台。少ないか多いかは微妙なところだが、これについては後編で精査していくことにしよう。

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