男は若者・女は高齢ほど肥満者が多い法則

2010/12/13 07:13

肥満とやせ厚生労働省は2010年12月7日、「平成21年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表した。それによるとBMI値判定で「肥満者」認定されるBMI値25以上の人は男性で3割・女性で2割に達していることが分かった。全般的に男性は30-40代がピークでそれ以降は減少、女性は経年と共に増加の傾向が確認できる。また「やせの者」判定されるBMI値18.5未満の人は女性の方が圧倒的に多いのが分かる(【発表リリース】)。

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今調査は健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養素等摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的とするもの。今回調査分では調査実施世帯数は3785世帯で、調査方法は問診及び計測調査による。生活習慣部分は留め置き法による自記式質問紙調査。

BMIは肥満度を表す一つの指針で、Body Mass Indexの略称。計算式は簡単に「体重÷身長÷身長」。BMI値が測定出来た人を肥満(BMI>=25.0)・普通(18.5<=BMI<25.0)・やせの者(BMI<18.5)に区分している。そしてこの区分に従い、調査母体を年齢階層別に「肥満者」「やせの者」、そしてそれ以外の「その他(=BMI値は肥満者とやせの者の間)」に分けたのが次のグラフ。

↑ 肥満者(BMI≧25)とやせの者(BMI<18.5)、それ以外の者比率
↑ 肥満者(BMI≧25)とやせの者(BMI<18.5)、それ以外の者比率

全般的に男性の方がオレンジ部分(肥満者)が多く、女性の方が青色部分(やせの者)が多いのは冒頭で触れた通りだが、

・男性は20代だけが特異な値(肥満者が少なくやせの者が多い)
・それ以外は総じて、男性は歳を重ねるにつれてやせる傾向が強く、女性は太っていく傾向が確認できる

と言う傾向が確認できる。

特に男性30-40代は5人に2人近くが肥満者であり、同階層でやせ形が2-3%しかいないのは、少々問題と言わざるを得ない。

これらの区分の変移について、いくつかの特徴のある所を抽出してグラフ化したのが次の図。

↑ 肥満及びやせの者の割合(20歳以上)推移
↑ 肥満及びやせの者の割合(20歳以上)推移

年齢と共に増加していく女性の肥満者だが、これでも昔と比べれば減少をしているのが分かる。この15年で4ポイント近い減少だから大したものだ。一方で成人男性の肥満者率は増加の一途をたどっている。資料にあるように、確かに今世紀に入ってからは上昇が抑えれらている感はあるが、それでもこの数年は不気味な動きが見えている。今後再び、1997年-2001年のような急上昇の可能性も否定できないだけに、留意が必要。



本文中で「BMIは肥満度を表す一つの指針」と表記したように、BMI値は肥満の度合いを表す絶対的な数字ではない。いくつもある肥満判定の、物差しの一つに過ぎない。BMI値は同じでも健康な人もいれば不健康な人もいる。体質次第でBMI値上は普通でも、実は肥満極まりない状態な人もいる。

今件はあくまでも肥満の度合いを測るのに一番よく用いられ、一番確からしい値で、絶対無比ではないことに留意してほしい。もちろんそれと同時に「一番確からしい」からこそ、全体的な肥満の度合い傾向においては真実に近いところにあることも、認識すべきである。要は「うのみにするな、だが無視するな」ということだ。

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