電通はラジオ部門以外はすべてプラス(電通・博報堂売上:2010年11月分)

2010/12/10 06:36

【博報堂DYホールディグス(2433)】は2010年12月9日、同社グループ主要3社の2010年11月における売上高速報を発表した。これで[電通(4324)]が先の2010年12月7日に発表した単体売上高と合わせ、日本国内における二大広告代理店の直近月における売上データが出そろった事になる。今記事では両社の種目別売上高前年同月比をグラフ化し、広告全体及び両社それぞれの広告売上動向を眺めてみることにする。

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データ取得元の詳細、各項目に関する算出上の注意事項は【定期更新記事:電通・博報堂売上動向(月次)(電通・博報堂)】にまとめてある。そちらで確認してほしい。


↑ 二大広告代理店(電通・博報堂)の2010年11月分種目別売上高前年同月比

今月も各項目を両社間相違の視点で見れば、「博報堂より電通の伸び率が良い」項目が多数存在する状況に変わりは無し。特に電通は、ラジオ部門以外はすべて前年同月比でプラスが確認されており、昨年同月の状態が全体的に軟調だったことを差し引いても、復調ぶりが分かる。ただしインターネット(インタラクティブ)メディア分野に限れば、今月は博報堂の方が大きく先んじる形となっている。もちろんこれは個々の会社の前年同月比であり、額面の上では電通の方が上。今項目インターネット分野なら、電通は43.68億円、博報堂は24.16億円(3社合計)という数字を出している。

自動車搭載のラジオ今月も特にダイナミックな動きは確認できず「相変わらず」という感が強い。あえてチェックを入れるとすれば、まずはラジオの落ち込み具合。電通では唯一マイナス項目となり、減退ぶりが著しいが分かる。1年前の記事によると、2009年の11月において、その1年前と比較して「電通-10.5%・博報堂-19.0%」という値を出している。ここからさらに今回月では、両社共にマイナス5%台の値。「ながら視聴」傾向が進んでいる昨今、切り口次第ではテレビ以上のハイコストパフォーマンスな展開が期待できるだけに、残念な傾向といえる。

もう一つ挙げるなら、テレビ部門の復調に目が留まる。昨月に続き今回月でも両社ともプラス。2009年の11月分のデータを見ても両社とも数%程度の前年同月比マイナスに留まっており、「大きな下落の反動」というわけでは無い。CMを出稿する広告主の顔ぶれが変わったのか、それとも何か他に要因があるのか、果ては短期的なリバウンドを見せているだけなのか。先月に続き、しばらくは注意深く様子を見守る必要がある。

一方ポジティブな面では、インターネット周りが大きく伸びているが、昨年同月では「電通+53.5%・博報堂-11.2%」。博報堂はややリバウンドの感はあるが、それを差し引いても急速な伸びを続けている、一大成長株なのが改めて確認できる。ここしばらくは「伸び率」という視点だけで見れば、インターネット周辺の成長が目立つ状況が続くに違いない。その中の一部には、既存メディアからの切り替わり・移行も含まれ得るため、流れはますます加速するだろう。

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