理想3割・現実1割強…たばこ値上げに伴う禁煙、その願望と現実

2010/12/08 06:46

禁煙ジョンソン・エンド・ジョンソンは2010年12月8日、同年10月に実施されたたばこ税の増税とそれに伴うたばこの値上げが、喫煙者に与えた影響に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、値上げをきっかけに禁煙を考えていた人は5割を超えていたのに対し、実際に禁煙をはじめた人は4割足らずでしかなかったことが分かった。さらに禁煙が継続できている人の割合も、値上げ前の予想と現実とでは大きな違いがあることが確認できる。禁煙への願望と現実とには大きな隔たりがあることが、改めて理解できる結果となっている。

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今調査は2010年8月時点で喫煙者だった人316人に対しインターネット経由で同年11月17日・18日に行われたもの。年齢階層や男女比は非公開。

【今回の値上げでは禁煙しない、でも…今後どうしたら禁煙する?】にもあるように、2009年末に閣議決定された税制改正大綱により、2010年10月1日からタバコ1本につき税金の3.5円引き上げが決定された。これら合わせてたばこ価格も大幅な値上げが行われ、2010年9月のたばこ販売本数は大きな駆け込み需要・10月はその反動による大幅な販売数の減退が確認されている。

↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(億本)
↑ 紙巻きたばこ月次販売実績(億本)(再録)

このたばこ値上げに関し、2010年9月(値上げ前)に増税後の喫煙への姿勢、そして禁煙をした場合にそれが成功する自信があるか否かについて調査し、その結果を保全。そして今回の11月の調査時点において値上げをきっかけに禁煙を始めたか、その禁煙は継続しているか否かについて調査した結果と合わせ、その双方を併記したのが次のグラフ。

↑ 2010年10月のたばこ増税・値上げに伴う禁煙への挑戦に関する願望と現実
↑ 2010年10月のたばこ増税・値上げに伴う禁煙への挑戦に関する願望と現実

値上げ前に「禁煙しよう」と考えていた人は6割近く、そしてそのうち過半数はその禁煙に成功するだろうと考えていた。しかし11月中旬の時点で実際に「禁煙をはじめた人」は4割にも満たず、さらにその禁煙が継続できている人は「禁煙を開始した人のうち」半分にも満たない。全体比で見れば、値上げ前に「禁煙を始めて、継続できるに違いない」と思っていた人は3割ほどだったのに対し、実際には15.5%とほぼ半分に過ぎないことが分かる。しかもこれは、値上げから一か月半経過した時点での話で、今後さらに禁煙脱落者が出てくることは容易に想像ができる。

以前別調査機関で行われた類似調査結果について【値上げの影響で禁煙した喫煙者15.8%】で解説したが、こちらは10月初旬-中旬の時点で「たばこ値上げで禁煙し、それが継続中」である人は15.8%という概算値が出ている。計測時期は一か月ほど異なるものの、ほぼ同じ値が出たのは興味深い。

果たして今後、「値上げをきっかけに禁煙し、それが継続している人」の比率にどのような変化が生じるのか。増えることはあり得ないのでその減少率に注目したいところだ。

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