アメリカにおける年収別ネットアクセス機器の所有率
2010/12/07 07:14


スポンサードリンク
今調査のうち今件該当部分は2010年8月9日から9月13日にかけてPrinceton Survey Research International社が固定電話・携帯電話を使い、英語とスペイン語でインタビュー形式にて18歳以上に対して行ったもので、有効回答数は3001人。サンプルの誤差はプラスマイナス2.5%。
高収入ほどインターネット環境の普及率が高いのは、すでにお伝えした通り。

↑ 年収別インターネット環境普及率(米、2010年8月-9月)(再録)
それではそれら環境を構築するパソコンをはじめとする、インターネットへのアクセスが出来得るデジタル機器の所有率は、年収とどのような関係があるのだろうか。価格差はあれど、いずれも比較的高価な物品だからか、年収差が大きく出てしまっている。

↑ 年収別インターネットアクセス用機器所有率(米、2010年8月-2010年9月)
現代社会では携帯電話は生活必需品に近い立ち位置。それゆえに、所得の最下層でも3/4が保有している。しかしパソコンとなると、年収層によって最大2倍程度の所有率差が生じているのが分かる。また中堅層ではデスクトップの方が所有率が上だが、一番所得が上の層ではデスクトップとラップトップ(ノートパソコン)の所有率が同率になっているのは興味深いところ。高収入層ではラップトップパソコンを多用する環境に置かれているということだろうか。またラップトップパソコンはMP3プレイヤーと同じく所得による格差が大きく、ある程度金銭的に余裕がある人が持っているアイテムに見えてくる。
最近話題の2種類のハード、電子書籍リーダーとタブレットPCを見ると、全体的な所有率そのものがまだまだ低いのが分かる。そしてやはり「必要不可欠なもの」としての認識はないようで、所得による所有率には大きな隔たりがあるのが確認できる。

また、MP3プレイヤーやゲーム機はともかくとして、パソコンや携帯電話は、今やインターネットに接続するのが前提となっている。情報格差を是正するためには、これらの普及率を向上させることが強く求められる。あるいはより安価で使いやすいタブレットPCの利用率を底上げするのも、一つの手かもしれない。
■関連記事:
【アメリカの年齢別インターネットや携帯電話の利用性向】
スポンサードリンク
関連記事
