為替動向に懸念、株価は小幅な上昇を見込む(2010年11月個人投資家動向)

2010/12/04 06:58

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年12月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年11月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月から転じて上昇の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多く、過半数に達している。

スポンサードリンク


今調査は1000件を対象に2010年11月17日から18日に行われたもので、男女比は75.2対24.8。年齢層は40歳代がもっとも多く30.1%、ついで50歳代が27.6%、60歳以上が22.9%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く30.0%、500万円-1000万円が17.7%、300万円-500万円が15.4%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く32.0%を占めている。次いで10年から20年未満が27.9%、20年以上が21.5%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く47.2%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が27.0%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は49.2ポイント。先月から25.8ポイントの上昇。3か月後の日経平均株価の見通しについて「上昇」の回答率が74.6%と前回よりも増加。小幅上昇を想定する割合が増加している。
・市場に影響を与え得る要因としては「為替動向」を挙げる人が今月もトップに。「国際情勢」も上昇。
・魅力的な業種は「医薬品」。もっとも魅力が低い業種は「自動車」。「金融」は順位を上げ、「自動車」のDI値も改善。
・ドル円相場は先月より円安に振れるとの考えが増加。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。ユーロへの注目度は下がりドルは上がったが、引き続きドルが最低ランクに変わりなし。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。
という形に。増やしたい金融商品も「株式」を抜いて「預貯金」がトップになってしまった。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[東京電力(9501)]
3位……【ソニー(6758)】
4位……[武田薬品工業(4502)]
5位……【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。円高が収まる傾向は無いが[トヨタ自動車(7203)]がトップの定位置を連続キープしており、最上位最強鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。

今回計測月はやや為替や日経平均株価が戻しを見せたせいか、投資家心理も多少ながら安定したものを見せている。しかし国内要素的に積極的な買いを入れられるだけの材料を見つけることはできず、海外の情勢に翻弄されているだけの感は否めない。「増やしたい金融資産」に「預貯金」がトップについたあたりも合わせ、積極的な投資行動は難しいと判断した人が多いのだろう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー