中味に変化は生じたか?…不況とブログの中身の関係

2010/12/07 07:11

経済2010年11月21日付で掲載した記事【あなたのブログ歴は?】でも触れている通り、ブログのデータ収集・分析を、さらには検索エンジンサービスを提供するTechnoratiは同年11月3日から、最新のブログ事情に関するカンファレンス「State of the Blogosphere」の今年版の資料を公開している(State of the Blogosphere 2010)。今回はその中から、「昨今の不況がブログの内容に与えた影響」について見ていくことにする。

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調査対象母集団の内容や区分分けの詳細については先行記事「あなたのブログ歴は?」で解説済み。そちらで確認のこと。

ブロガーの趣味趣向や立ち位置によって、ブログに書く内容は多種多様。しかしブロガーが社会の一員として暮らしている以上、昨今の不況とまったく無関係というわけにはいかない。実際、ブログの運営動機として特に「副業派」に「お金周りの理由」が多いのが目に留まる。

↑ なぜブログをしているのですか(複数回答)(ブログ・管理者のタイプ別)
↑ なぜブログをしているのですか(複数回答)(ブログ・管理者のタイプ別)(再録)

それでは昨今の不況でブログの中身に変化は生じているのだろうか。全体では16%が「変化あり」と答えている。去年の同様の設問から3ポイントほど減退しており、ブロガーの間でも不況は底を超えた、あるいは慣れを見せている感がある。

↑ 昨今の不況でブログの主要テーマや書く内容に変化は生じたか
↑ 昨今の不況でブログの主要テーマや書く内容に変化は生じたか

「業務派」に多いのは立ち位置が企業の代表・顔であることから、不況絡みの話に触れないわけにはいかないだろう、という考えがあるのが事由。また「プロブロガー」「副業派」の値が高いのは、「自己満足派」と比べてお金周りとブログの関係が元々密接であるがための結果。

「変化が生じた」人に対し、具体的にどのような変化が起きたのかを複数回答で聞いたのが次のグラフ。全体としてもっとも多いのは「経済に関して書く機会が増えた」。お財布事情が厳しくなり、世間一般の報道でも経済周りの話が多く伝えられるようになると、自分自身の関心も自然とそちらに向く。さらに世間一般の関心が高まることを「ニーズの増加」と受け止め、それに応じる形で機会を増やす人もいるだろう。

↑ 昨今の不況で具体的にどのような変化が生じたか(生じた人限定、複数回答)
↑ 昨今の不況で具体的にどのような変化が生じたか(生じた人限定、複数回答)

全般的には「自己満足派」が比較的簡単な内容、初心者的内容において他の区分より高い比率を示しているのに対し、「副業派」「プロブロガー」はより細かい内容を積極的な姿勢で提供している雰囲気が感じられる。



元々は論文の類の文章を不特定多数に公開・提供していくのがインターネットにおけるウェブサイトの目的であり、そのサイトを簡単に公開できる仕組みがブログに他ならない。社会情勢の変化でブログを使って様々な意見を述べ、解説を行う機会が増えるのは、ある意味当然の動きで、むしろ本筋の目的を果たしているともいえる。

今後ソーシャルメディアの浸透でブログとのクロスオーバー的なつながりも強化されていく中で、ブログで言及される経済関連のお話もますます増えていくに違いない。

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