ツイッター閲覧に新聞購読にアプリ使用に……ブロガーはスマートフォンをどれくらい使ってる?
2010/12/03 12:10


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「State of the Blogosphere 2010」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって7205人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月21日から10月8日にかけてインターネット経由で行われたもの。そのうち64.1%は自分の趣味などを目的にブログを行っている「自己満足派(Hobbyists)」。13.5%は自分の専門知識を披露して本職のサポートや宣伝に活用したり収入の一部を賄う「副業派(Part Timer)」。1.0%は社内などで業務としてブログを展開する「業務派(Corporate)」。そして最後の21.3%は「プロのブロガー(Self Employed)」。
調査母体に対してブログの記事更新やコメントの書き込みを、携帯電話をはじめとするモバイル端末からしているか否かについて尋ねたところ、2割の人が「している」と回答した(※原文では「tablet or smartphone」。「単なる音声電話とショートメッセンジャーしか使えない携帯電話」を超えた機能、例えばインターネット機能や一般の電子メール、PDFリーダーなど各種ツールが使え、PDA(携帯情報端末)と同等、あるいはそれに近しい機能を持つ携帯電話のことを「smartphone」と定義している。多少の例外はあれど、日本の通常の携帯電話は今件資料の「smartphone」に該当すると見なしてよい)。

↑ 携帯電話・スマートフォン・タブレット機からブログを更新したり内容を追加したりしますか(再録)
「業務派」の利用率が一番高いことが確認できる。
これらの人に対して関連する各種行動について、毎週どれくらいの時間を費やしているかを時間単位で聞いた結果が次のグラフ。「業務派」の値がずば抜けて高いのが特徴的。

↑ スマートフォンやタブレットPCで平均週にどれくらいの時間を費やしているか(時間)
想定できるのは「会社から作業用としてタブレットPCを提供されている」「ブログ周りの行動は主にスマートフォンなどで行い、それ以外の通常業務は他の端末で作業する」などのパターン。元々利用率も高いだけに、業務でブログを活用している人のモバイル率は、数・質ともに濃さそうだ。
それ以外ではアプリケーションの使用がもっとも長時間に及んでいるが、次いでブログ以外のソーシャルメディアへのアクセスに長い時間をかけているのが確認できる。その次のブログ購読とも合わせ、【SNSは携帯と共に急成長する】でも解説しているように、ソーシャルメディアとモバイル端末が切っても切れない関係にあることが、改めて確認できる。

また、全般的に「プロブロガー」は利用時間が他の区分と比べて少なめなのも確認できる。これは他の記事でも触れているが、「プロブロガーは綿密に記事を構成する必要に迫られる場合が多く、デスクトップやノートパソコンなどからの入力を求められることが多い」のが要因と考えてよい。機動力よりも作成時の確実性・安定性を重視しているというわけだ。ただし今後モバイル端末の機能が向上するにつれ、「プロブロガー」の立ち位置においても、機動力を活用した投稿が増加することは容易に想像ができる。それにつれてこのグラフにも変化が生じに違いない。
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