ツイッターのブログへの効果は増大中、一方ツイッターをしてないブロガーの理由は?

2010/12/02 06:33

ツイッター先に【あなたのブログ歴は?】でも触れているが、ブログを中心にデータを収集し分析を行うと共に、ブログを検索対象とする検索エンジンサービスを提供するTechnoratiは2010年11月3日、最新のブログ事情を分析・統計した結果を発表するカンファレンス「State of the Blogosphere」の今年版の資料を公開した(State of the Blogosphere 2010)。ブログの現状を把握可能な貴重なデータが豊富に盛り込まれていることで、注目すべき内容といえる。今回はその中から「ツイッターがブログに与えるアクセス数上の影響」と、「ツイッターをしていないブロガーの、その理由」について見ていくことにする。

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「State of the Blogosphere 2010」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって7205人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月21日から10月8日にかけてインターネット経由で行われたもの。そのうち64.1%は自分の趣味などを目的にブログを行っている「自己満足派(Hobbyists)」。13.5%は自分の専門知識を披露して本職のサポートや宣伝に活用したり収入の一部を賄う「副業派(Part Timer)」。1.0%は社内などで業務としてブログを展開する「業務派(Corporate)」。そして最後の21.3%は「プロのブロガー(Self Employed)」。

広義のソーシャルメディアという点ではブログもツイッターも同じ範囲に収まるものの、性質的には大きな違いを見せている。ブログを中心として見た場合、(自分がツイッターを利用している・していないは別として)ツイッターからのアクセスは増大しているか否かについて聞いた結果が次のグラフ。ほとんどの人がアクセス増加を経験している。

↑ ツイッターのブログへのアクセス誘導効果は1年前と比べてどのように変化したと思うか
↑ ツイッターのブログへのアクセス誘導効果は1年前と比べてどのように変化したと思うか

ツイッターの利用者数は確実に増加している。「減少」というのはあまり考えられない事例ではあるが、取り扱うジャンルが特殊なのか、あるいはこの1年でブロガー自身がツイッターを止めたからなのかもしれない(それまではツイッター上で自ら更新情報を流していた、など)。そして「自己満足派」に「分からない」が多いのは、変化を見せるほどのアクセスが無いのか、あるいはアクセス解析そのものを導入していない可能性がある。

一方、何らかの形でブログがビジネスと関わる人たちの中で見ると、意外にも「プロブロガー」の割合が一番大人しい。これは以前別項目で取り上げた、ブログとツイッターとの連動性でも表れている。

↑ ブロガーのツイッター利用の有無と利用方法
↑ ブロガーのツイッター利用の有無と利用方法(再録)

「プロブロガー」ならばもっと積極的に外部要因であるツイッターを使いこなしても良いはず。この大人しさはどうしたことだろうか。

プロブロガーはツイッターよりも……
「プロブロガー」の動向の謎が解けるのが、次のグラフ。これはブロガーのうちツイッターのアカウントを持っていない人に、その理由を複数回答で聞いたもの(「業務派」は取得の是非は企業側で決めるので項目からは除外されている)。全体的には「自分の日常生活をツイート(書き込み)する必要があるとは思えない」がトップ。そして「費やす時間が無い」「メリットが分からない」が続いている。

↑ なぜツイッターのアカウントを持っていないのか
↑ なぜツイッターのアカウントを持っていないのか

いずれも一理ある理由だが、他の区分と比べて「プロブロガー」が突出している部分を見ると、「時間が無い」「ざわざわし過ぎる」そして「ちょっとした更新やリンクを張るにはFacebookの方が良い」が目に留まる。特に最後の「Facebookの方が良い」が重要で、これがベースで他の二つの項目が連動していると考えれば、非常に合理的な動きであることが分かる。

つまり「プロブロガー」にとってツイッターは「あまりにもごちゃごちゃしすぎて状況を把握するには時間が足りない。それに自分のビジネスを広げるには、ビジネスライクな雰囲気が強いFacebookの方が可能性がある」という理由で、やや敬遠されていると考えられるわけだ。例えツイッターのアカウントを持っているブロガーにしても、ツイッターに対する姿勢にそう違いは見えないはず。よって「ツイッターの利用性向が業務派や副業派と比べて小さい」数字が現れるのは、決しておかしな話ではないということになる。



世界全体の風潮としては、「プロブロガーはツイッターよりFacebook」。これは英語圏の強みによるところが大きい。日本の場合は日本語圏という独自の言語圏を形成しているため、その強みを活かすことが難しく、今件と同じような傾向は見せないだろう。逆に特殊事例として、今後どのような勢力バランスを形成していくのか。気になるところではある。

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