ブログ記事に影響を与えるのは「友達との対話内容」が一番

2010/11/25 07:05

ブログブログを中心にデータを収集し分析をしたり、ブログを検索対象とする検索エンジンサービスを提供するTechnoratiは2010年11月3日から、最新のブログ事情を分析・統計した結果を発表するカンファレンス「State of the Blogosphere」の今年版の資料を公開した(State of the Blogosphere 2010)。ブログの現状を垣間見れる、貴重なデータが豊富に盛り込まれている非常に貴重なレポートなのだが、今回はその中から、「何がブログ記事に影響を与えているのか」について見ていくことにする。

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「State of the Blogosphere 2010」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって7205人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月21日から10月8日にかけてインターネット経由で行われたもの。そのうち64.1%は自分の趣味などを目的にブログを行っている「自己満足派(Hobbyists)」。13.5%は自分の専門知識を披露して本職のサポートや宣伝に活用したり収入の一部を賄う「副業派(Part Timer)」。1.0%は社内などで業務としてブログを展開する「業務派(Corporate)」。そして最後の21.3%は「プロのブロガー(Self Employed)」。

自分自身の考え「のみ」をブログにしたためる人もいるだろうが、大抵は自分以外の情報源から入手した、あるいはきっかけにした情報、きっかけを元に記事を創り上げていくもの。その「きっかけ」あるいは「情報元」となるものについて、選択肢の中から該当するものを複数回答で選んでもらったのが次のグラフ。もっとも多い回答は「友達との対話内容」で、ブログが間接的なデジタル口コミツールになっていることを反映した結果となっている。

↑ ブログの記事に影響を与え得るものは
↑ ブログの記事に影響を与え得るものは

The Huffington Post興味深いのは第二位に「Drudge ReportやHuffington Postのようなニュース解説サイト」が入っていること。Huffington Postは以前【「紙媒体をおびやかすネットメディア10社」を実際に見てみる】でも解説したが、ブロガーグループが投稿して記事を構成する、ブログ記事集約型ニュースサイト。要は「時事ニュースをアルファブロガー達が解説する、情報解説ブログ集合サイト」。原文ではこのようなサイト(運営者)を「アグリゲーター」と呼んでいるが、日本語的には「ハブ」的な役割を果たしている、と表現した方が理解はしやすいかもしれない。

ともあれ、そういった「ニュース解説サイト」が、(ブロガー達から見て、だが)本職が運営する「CNNやNYTなどのニュースサイト」よりも影響を与えていると回答が出るあたり、情報発信・伝達の分野で全世界的に見れば「時代の流れが進んでいる」雰囲気が感じられる。またトップの「友達」、四位の「家族」にもあるように、直接の対話による影響力が強いことを改めて認識させてくれる。

ブロガーのタイプによって異なる影響力
選択項目の中には、ブロガーのタイプによって回答率が大きく異なるものもある。

↑ ブログの記事に影響を与え得るものは(管理者・ブログのタイプ別、一部)
↑ ブログの記事に影響を与え得るものは(管理者・ブログのタイプ別、一部)

半ば余興でブログ活動をしている「自己満足派」は家族との対話時間も長いこともあり、強い影響力を受けている。一方「業務派」は14%でも多いかもしれない(企業向けのブログの中でどのように家族との対話内容を反映させていくのか……例えば配偶者から聞いたスーパーでの様子を「スーパーは近頃こんなアイテムが人気を集めているようですが、当社も同種の新商品を近々展開する予定です」などとするのだろうか)。

一方「CNNやNYTなどのニュースサイト」になると、その「業務派」の方が強い影響力を受ける、とある。企業の顔となるブログである以上、やはり権威を求めるのは必然のこと。一般視聴者に「●×のニュースブログで語られていたことですが」とするより、「CNNで先日報じられたことですが」とした方が企業の対外的アピールとしてはプラスになる。

また、真逆の理由で「Drudge ReportやHuffington Postのようなニュース解説サイト」は「業務派」が一倍低い値を見せている。「CNNやNYTなどのニュースサイト」と「Drudge ReportやHuffington Postのようなニュース解説サイト」で、各タイプのブログが受ける影響度の変移がまさに逆転しているのは興味深いといえよう。

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