食料品は野菜などを中心に良い動きでプラマイゼロ…2010年10月度チェーンストア売上高、マイナス0.3%

2010/11/23 12:00

【日本チェーンストア協会】は2010年11月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年10月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年10月は食料品、中でも野菜などを中心に良い動きを見せたものの、住関品や衣料品の動きはさえず、総販売額は前年同月比で23か月連続してマイナス・-0.3%(店舗調整後)という下げを見せることになった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7872店舗に対して行われている。店舗数は先月比で7店舗増、前年同月比で349店舗減。売り場面積は前年同月比98.5%と1.5%ほど減っている。店舗数・売り場面積双方が減少する傾向が5か月連続しており、「スケールメリットによる苦境打開」が一段落ついたか、あるいは平均以上の規模を持つ店舗の撤収・統合が始まっている可能性がある。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0090億2386万円
・食料品部門……構成比:62.8%(前年同月比100.0%、0.0%)
・衣料品部門……構成比:10.8%(前年同月比98.6%、▲1.4%)
・住関品部門……構成比:20.0%(前年同月比98.9%、▲1.1%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比96.4%、▲3.6%)
・その他…………構成比:6.1%(前年同月比101.0%、△1.1%)

野菜や総菜は売れたが
その他は全般的にアウト。
全体値はマイナスのまま。
10月は冒頭でも一部触れたように、9月までの夏の暑さも過ぎて秋らしさを感じる気候となった。食料品、中でもこの季節美味しくいただける野菜、そして惣菜を中心に動きは良かったが、消費者の節約志向全体を喚起するまでにはおよばず、それ以外の商品全般の動きが鈍く、総販売額はマイナスのままだった。

10月は食料品が店舗調整後で前年同月比プラスマイナスゼロ。これで元資料では「良かった」と評されており、現状の厳しさがあらためて認識される。先日【若者は専門ビル・中堅層はネット通販…秋冬ファッションアイテム、どこで買う?】で解説したように、例えばファッションアイテムでは若年・中堅層まではファッションアイテムの購入先としての百貨店・デパートの優先順位はさほど高くなく、衣料品における「安心して優先的に足を運べる場所」としての立ち位置も危うい感がある。

商品次第だが消費者側に「インターネット上のデータでは無く、商品の実物を自分の目で確かめたい」というニーズはある。そしてそれをかなえられるのがデパート・百貨店なのだから、新しい発想で工夫を凝らし、厳しい現状を打開する方法を模索してほしいものである。

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