交流が楽しく、注目されると嬉しくて…ブログの更新頻度が増えた理由

2010/11/24 12:10

更新頻度アップ先に別途記事でも解説したが、ブログをベースにデータを収集し分析を行い、ブログを検索対象とする検索エンジンサービスを提供しているTechnoratiは 2010年11月3日から、最新のブログ界隈事情を分析・統計した結果を発表する場「State of the Blogosphere」の今年版の発表資料を公開した(State of the Blogosphere 2010)。ブログの現状をざっと見できる、貴重なデータが豊富に盛り込まれているのだが、今回はその中から「ブログ開始当初と比べて更新頻度が増えた人におけるその理由」を見ていくことにする。

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「State of the Blogosphere 2010」では市場調査会社のPenn Schoen and Berland Associatesの手によって7205人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象とし、2009年9月21日-10月8日にインターネット経由で行われた結果を用いている。調査対象者のうち64.1%は自分の趣味などを目的にブログを運営している「自己満足派(Hobbyists)」。13.5%は自分の専門知識を披露し本業のサポートや宣伝に活用し、あるいは収入の一部を賄う「副業派(Part Timer)」。1.0%は社内などで業務としてブログを運営する「業務派(Corporate)」。そして最後の21.3%は「プロのブロガー(Self Employed)」。

ブログをスタートした時と現在において、ブロガーたちの更新頻度はどのような変化を見せているだろうか。それぞれのタイプ別に、ブログを始めた時と現在における更新頻度の違いを聞いた結果が次のグラフ。今年の全体値の統計データが無いのは残念だが、2009年の全体値も比較対象のため併記しておく。

↑ ブログを始めた時と比べて、今の更新頻度は?(管理者・ブログのタイプ別)
↑ ブログを始めた時と比べて、今の更新頻度は?(管理者・ブログのタイプ別)(再録)

自己満足派は明らかに更新頻度を減らし、業務派が増やしているのが確認できる。副業派やプロブロガーはほぼ半々というところだろうか。やはり他の項目(更新時間や更新回数など)と共に自己満足派の減少が気になるところ。

そこで更新頻度が増えた人に、その理由について聞いた結果が次のグラフ。

↑ なぜ昔と比べて更新頻度が増えたのか?(ブログ更新頻度で「昔と比べて更新頻度が増えた」と答えた人限定、複数回答)
↑ なぜ昔と比べて更新頻度が増えたのか?(ブログ更新頻度で「昔と比べて更新頻度が増えた」と答えた人限定、複数回答)

もっとも多い回答は「読者との交流が楽しいから」。次いで「他のブロガーとの交流が楽しいから」となり、コミュニケーションの活性化がブログの更新頻度を高めるエネルギーになることを示している。

また、交流は基本的に自分と相手が同列にあることを前提としているが、アイドルブログ・カリスマブログなどの場合は、ブロガー自身が上・読者(支持者)が下という構造が多い。そのような構造状態で、あるいはそうでなくとも純粋に尊敬の眼差しで多くの読者から注目されると、それだけでやる気がアップし、「もっと頑張らねば」とばかりに更新頻度が上がるのも理解できる。

ちなみにこれを管理人・ブログのタイプ別で見ると、また違った方向性が見えてくる(業務派は仕事で命じられてブログをしているためか、理由云々の回答では除外されているらしい)。

↑ なぜ昔と比べて更新頻度が増えたのか?(ブログ更新頻度で「昔と比べて更新頻度が増えた」と答えた人限定、複数回答)(管理者・ブログのタイプ別)
↑ なぜ昔と比べて更新頻度が増えたのか?(ブログ更新頻度で「昔と比べて更新頻度が増えた」と答えた人限定、複数回答)(管理者・ブログのタイプ別)

読者との交流が楽しいのはどのタイプでも同じだが、

・自己満足派……多種多様な目的。でもお金や仕事はあまり関係ない。
・副業派……多種多様な目的。お金や仕事も関係あり。
・プロブロガー……仕事のプロモーションに価値を見出す。お金にもそれなり。だが他の項目は「他のタイプと比べて」あまり関係なし。

という傾向が見られる。昨年の結果と見比べると「プロブロガー」がやや他のブロガー区分の回答結果に近づいてきた感はあるが、大勢に変化はなし。ただし「副業派」のお金周り、特に「ブログからの収入は投稿量次第」の項目が跳ねあがっており、本業の収入がキツく絞られたブロガーが苦心しているようすがうかがえる。



更新頻度が増えるのは喜ばしい話ではあるが、それが原因で他の事がおろそかになったり、支障をきたしてしまったのでは本末転倒。そこで「色々語りたくて更新頻度は増やしたいけど、ブログだと仰々しいし」「数行の更新でわざわざブログを更新するのも、ちょっと変かもな」という人の少なからずが、ツイッターやFacebookなど他のソーシャルメディアに主軸を移していることは十分に考えられる。そしてそれらのソーシャルメディアでも、今回取り上げた「更新頻度の上昇におけるメリット」のほとんどを得ることは可能だ。

さらにFacebookなどの浸透が進むにつれて、今回の調査項目内容が今後どのように変化していくのか。非常に気になるところだ。

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